パレスチナ・ガザ地区:国境なき医師団はガザ市での活動を再開
2025年10月24日
国境なき医師団(MSF)は、慎重なモニタリングおよび調査を経て、パレスチナ・ガザ地区北部のガザ市における活動を一部再開した。MSFは、2025年9月24日にイスラエル軍による攻撃の激化を受け、ガザ市からの撤退を余儀なくされていた。
10月10日に停戦の第一段階が始動して以降、ガザ南部から北部へと移動した避難民の数は、人口移動モニタリング速報によれば40万2488人を超えている(※)。MSFは今後、援助を必要とする患者のもとへ赴き、医療活動を続けていく方針だ。
※数値は、恒久的な帰還ではなく人口の移動を反映したもの。移動した全ての人びとが北部に留まっているわけではない。
10月10日に停戦の第一段階が始動して以降、ガザ南部から北部へと移動した避難民の数は、人口移動モニタリング速報によれば40万2488人を超えている(※)。MSFは今後、援助を必要とする患者のもとへ赴き、医療活動を続けていく方針だ。
※数値は、恒久的な帰還ではなく人口の移動を反映したもの。移動した全ての人びとが北部に留まっているわけではない。
医療および給水活動を再開
MSFは10月15日に、ガザ市の創傷ケア診療所における活動を再開した。以降、MSFのチームは640人以上の患者を受け入れており、その大半は外傷に関連する傷を負っていた。多くの人びとは数週間にわたり、適切な創傷治療や包帯による手当などの処置を受けることができない状況に置かれていた。MSFはまた、アル・ヘロウ産科病院およびシファ病院に対し、スタッフの給与サポート、医療物資の供給、燃料の提供を通じた遠隔支援を継続している。
9月初旬に活動の停止を余儀なくされた施設の一つが、ガザ市東部シェイク・ラドワン地区でMSFが支援していた基礎診療所だ。MSFが同地域に再び戻った際、施設の一部は破壊されており、地域住民は医療を受けられる重要な場を失っていた。
また、10月14日以降、MSFはガザ市における給水活動も再開した。以後9日間にわたり、1日あたり9万〜18万リットルの飲料水を、9〜14カ所の給水拠点にて提供している。現在、南部からの帰還者が増加する中、安全な水へのアクセスが限られている状況を踏まえ、MSFはこれらの活動のさらなる拡大の可能性について調査を進めている。




