アフガニスタンで地元のドクターとともに子どもの命を守る! 【MSF Club:国境なき医師団スタッフの体験ストーリー】
2025年04月22日
金子光延先生のプロフィール
どんな生活? 金子先生の一日 in アフガニスタン
金子先生はアフガニスタンでどんな生活をしていたのかな?
先生の一日の流れを見てみよう!
- 7:00
- 起床(きしょう)、朝食
- 7:30
- 宿舎からヘラート地域病院まで、車で移動
- 7:45
- 病院に到着(とうちゃく)。集中治療(ちりょう)室に入った子どもの情報など、夜のシフトを引きつぐ
- 8:15
- 医師、看護師とともに重症患者(じゅうしょうかんじゃ)の回診(かいしん:入院している患者のベッドをたずねて、診察【しんさつ】すること)。ベッドサイドで患者の家族と治療の計画を話し合う
- 11:00
- 診療(しんりょう)開始。他の医師からの相談にも対応
- 13:00
- いったん宿舎に戻り、チーム全体で昼食
- 14:00
- 再び病院に戻って診療。軽症(けいしょう)だが時間がかかるケースへの対応など
- 16:45
- 診療終了。車で病院を出発
- 17:15
- 宿舎に到着
- 19:00
- さまざまな国のメンバーとともに夕食。毎回食事はおいしく、特に印象に残っているのは、ぎょうざに似たマントゥと羊の肉を炊き込んだピラフなど
- 22:00
- 就寝(しゅうしん)
アフガニスタンでの体験ストーリー
アフガニスタンでは、紛争(ふんそう)や度重なる干ばつ、地震(じしん)の発生などで、人びとは長い間、大変な生活を強いられてきたんだ。特に医療(いりょう)システムが整っていなくて、多くの人びとが必要な医療を受けられない状況(じょうきょう)が続いているよ。そんな中、金子先生はどんな活動をしたのかな?
なぜ夏に栄養失調が多くなる?
私はここの入院栄養治療センター(ITFC:栄養失調の子どもが入院してケアを受ける場所)と小児集中治療室(PICU:命の危険がある子どもを、24時間体制で治療する場所)で、国境なき医師団(MSF)の小児科医として日々、赤ちゃんや子どもたち、そして、その家族と向き合いました。
患者さんは毎日1000人、入院は100人以上!
ですので、治療のガイドラインに従って、どんどん進めていくのですが、それじゃ間に合わないとか、別の治療を組み合わせなければならないとか、こっちの患者さんが先だとか、複雑なアレンジが必要になってきて、それが私たちMSFスタッフの手に委ねられているのです。
地元のドクターと上手にやっていくために、金子先生はある戦略を考えたんだって。
どんなことだったのかな?
ドクターの信頼を勝ち得た“秘策”とは?
でも、ドクターはみんな若く完ぺきではないし、これだけの患者さんに対応していたら、当然、行き届かない部分も出てきます。間違いや不足は補いつつ、彼らを前に進ませる。それも、「ノブが言ったことだから、やらないとな」と思わせないといけない。それが信頼ですよね。
これを続けていると、「ノブは良く見てくれているね。おかげで仕事がスムーズになったよ」と感謝されるようになります。ここまでに3カ月をかけました。ゆっくりと時間をかけて築いた彼らとの信頼関係は、帰るころには「もっと一緒に働いてほしい!」と言ってもらえるまでに、確かなものとなりました。
写真のジアさんとラフィさんはとても勉強熱心で、時間があると「ノブ、教えてよ」と頼まれて、心臓病の検査の指導をしました。彼らと一緒に仕事をしたことで、子どもの心臓病に関して病院全体のレベルを上げることができました。
地元のドクターとともに、日々たくさんの患者さんと向き合った金子先生。中でも印象的だった患者さんについて聞いてみたよ。
再入院した赤ちゃんとお母さんの苦悩
6カ月の活動をかけぬけた金子先生。
活動後に感じた思いを語ってくれたよ。
平和を守ることが、医療を守ること
最後に、MSFをはじめ、人道援助(えんじょ)活動に参加したい、国際協力をしたいと思っている皆さんへ、金子先生からメッセージをもらったよ!
たくさんの出会いが待っている!
もしあなたが、世界に対して何かしたい、何かできそう、と思っているなら、深く考えすぎずに、とにかくトライしてみましょうと伝えたいです。日本にいるよりも、世界でやれることはもっといっぱいあるし、たくさんの人との出会いが待っています。
帰国直前に、フランス人の小児科医バレリーさんとともに、さよならパーティを開いてもらいました。診療については私、全体のマネージメントについては彼女が主に担当しました。苦しいこと、悲しいこと、つらいことなど、すべてを分かち合った同志です。
アフガニスタンでの活動のこと、たくさん知ることができたね。
最後はクイズにチャレンジ! いくつ正解できるかな? ヒントはこのページの中にあるよ。
★チャレンジクイズ★アフガニスタンでの活動、わかるかな?
A~Dから1つ選んでね。答えはページの最後にあるよ!
A:壊れた病院を建て直した B:小児科医として子どもの治療にあたった
C:現地の学校で算数を教えた D:観光ガイドとして街を案内した
2.ヘラート地域病院で、夏に栄養失調の子どもの患者が増える理由は?
A:夏は食べ物が豊富で、食べすぎてしまうから
B:冬は山に雪が積もり、そこに住む人びとは雪が溶けるまで病院に来られないため、夏に患者が集中するから
C:他の病院が夏休みで休むことが多いから
D:他の病院では、夏は暑さのせいで検査に必要な機械が動かなくなるから
3.金子先生が勤務していた時、1日に病院に来る患者の数はどれくらいだった?
A:約50人 B:約100人 C:約500人 D:約1000人
4.金子先生たち医療スタッフが、患者に対応するときに必要だったのはどんなこと?
A:患者が少ないため、1人の患者にゆっくり時間をかけた
B:治療のガイドラインだけで十分で、他の判断は必要なかった
C:たくさんの患者がいて、重症の人も多いため、優先順位の判断や治療の組み合わせなど、複雑な調整が必要だった
D:病院が小さく診察室が少なかったため、ほとんどオンラインで対応した
5.アフガニスタンで、医療が必要な人びとが治療を受けにくい理由は?
A:すべての病院が無料で、とても混雑しているから
B:病気になる人がほとんどいないため、医療スタッフが少ないから
C:医療ロボットが多すぎて、使い方が難しいから
D:お金がなければ治療を受けられない場合があり、住む場所によって医療に差があるから
チャレンジクイズの答え
1. B(A「壊れた病院を建て直した」はロジスティシャンと呼ばれるスタッフが行っています)
2. B
3. D
4. C
5. D





赤ちゃんや子どもの病気やけがを治す小児科医。皆さんにとっては、一番身近なお医者さんだね。その小児科医として、アフガニスタンで活動した金子光延(かねこ・みつのぶ)先生の体験ストーリーを紹介するよ!