「米国に行きたい」スイス紙の風刺画家が見た移民らの今 メキシコ国境の「壁」の外で起きていること

2019年07月12日掲載

より安全な暮らしを求めて国境を越えようとする人びとを押しとどめるために、米国のトランプ大統領がメキシコ国境で推し進める壁建設。メキシコ国境を渡り、米国を目指す多くが、暴力などを逃れてきた中米の人たち。国境を目指す過程でも、新たな暴力の被害にあっている。

今回、焦点を当てるのは、中米・ホンジュラスの人たち。ホンジュラスは長年、政治・経済・社会不安を経験しており、暴力事件の発生率も世界で最も高い水準にある。人びとは、医学的にも、また心理的、社会的にも大きな影響が及ぼされている。特に女性の間で顕著だ。そのため、暴力と貧困を逃れ、グアテマラとメキシコを経由し、米国を目指す危険な逃避行に踏み出す人も多い。

国境なき医師団(MSF)がホンジュラスと、メキシコ南部のグアテマラ国境沿いで取り組む活動を取材したのは、受賞経験もあるスイス紙の風刺画家、フェリクス・シャート氏。シャート氏は10日にわたり現地を視察し、MSFスタッフや、患者らを取材して作品にした。完成したルポルタージュ漫画では、MSFがホンジュラスの暴力被害者や、メキシコ国内の難民に援助を届ける様子などが描き出された。ホンジュラスで多くの人が直面する苦境を明らかにし、避難せざるを得ない理由などを伝えている。 

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