イエメン:爆撃の被害者救助を狙い撃ち——救急車の運転手も犠牲に

2016年01月25日
イエメン

紛争が続くイエメンで2016年1月21日午後4時ごろ、国境なき医師団(MSF)が支援しているサアダ州ジュムフリ病院の救急車が空爆に遭い、乗っていた保健省スタッフ1人が亡くなった。

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6人が亡くなり、なお負傷者多数

救急車は爆撃現場に負傷者の救助に向かっていて被害にあった。被害者の救助に集まってきた人を狙い、同じ場所への爆撃が繰り返されたのだ。3回目の爆撃で救急車と運転手が巻き込まれた。

周辺のバキムとジャウフの町も1月21日夜に爆撃されている。1月22日時点では死傷者の総数は不明だが、MSFが受け入れた負傷者は40人にのぼる。残念ながら、そのうち6人が亡くなった。MSFは保健省と連携し、ジュムフリ病院で緊急対応に力を尽くしている。

MSF緊急対応コーディネーターのテレサ・サンクリストバルは「また同僚の命が奪われ、衝撃を受けています。保健医療を攻撃目標にする残酷さを見せつけられています。住民は殺りく行為にさらされ続けています。保健医療の従事者も含め、誰も安全ではありません」と危機感をあらわにする。

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