イベント報告

【イベント報告】エンドレスジャーニー バーチャル・ウォーク 地球一周分を超える距離に

2022年07月04日
国境なき医師団(MSF)は、6月20日の「世界難民の日」に合わせ、6月5日(日)から7月2日(土)の期間、生きるために故郷を追われたロヒンギャ難民の過酷な避難の道のりに想いを寄せて歩く「エンドレスジャーニー バーチャル・ウォーク」を開催しました。

20歳未満から80代以上の方まで、合計549人がエントリーし、28日間で地球一周分(約4万キロ)を超える、合計約4万2886キロ*もの道のりを歩きました。
*入力いただいた歩数をもとに、1歩=75cmとして算出しています。

参加された方からは、ロヒンギャの人びとの過酷な状況を想う、多くの声が寄せられました。一部をご紹介します。
10代

今回のウォークを通して、何日間も歩き続ける必要があり、十分な食料を得ることができない人、学校に行けない子供などがいることを改めて実感しました。そして、学校に行きお腹いっぱいになるまでご飯を食べ、友達とおしゃべりしたり、遊んだりできる自分がどれだけ恵まれているのか気づくことができました。

高校生である私は国を動かすような大きなことはできないけれど、また今回のような活動があったときは、積極的に参加しようと思いました!

40代

急に暑くなり、積極的に歩けなくなった。暑いから歩かないという選択肢はロヒンギャの人たちにはないということが、辛かった。恵まれた環境にいることを幸せに思い、できる限りの支援を続けたい。

50代

いつもの散歩や歩きが今回のウォーク参加で全く異なる意味を持ち、期待以上に有意義な時間を過ごすことができました。この機会に家族でロヒンギャの方々の苦難について話しあう機会も生まれました。今でも問題は解決に至らず、それを思うと苦しくなりますが、今後も世界情勢を注視しつつ、問題解決に向け自分にできることをやっていきたいと思います。ありがとうございました!

60代

私の歩数は、散歩と仕事のもので何の恐怖もありません。しかし、難民の方々は恐怖からの寝食も儘ならない逃避行と思われます。一日も早く難民の状態から解放されることをお祈りします。

60代

私たちは雨が降るとウォーキング休んだりしていますが、難民の皆さまは、雨でも暑さ厳しくても避難するために必死で歩み続けるのだろうと思いながら、今週は歩きました。

70代

歩きながらいつもロヒンギャの人たちの歩く映像を思い浮かべながら、平和を願いました。

© Antonio Faccilongo
© Antonio Faccilongo
現在、難民・国内避難民の数は、世界で1億人を超えています。故郷を追われ、移動を強いられた人びとの生活環境は過酷で、心身の健康がむしばまれていきます。MSFは、そのような人びとが健康を取り戻し、安心して暮らせるよう、懸命に医療・人道援助を続けています。

強いられた終わりの見えない旅路「エンドレスジャーニー(Endless Journey)」を、「エンドディスジャーニー(End This Journey)」へ。

MSFは、ロヒンギャの人びとが直面する過酷な現実に声を上げ、これからも皆さまと共に活動を続けていきます。 
ロヒンギャ難民キャンプの子どもたち © Patrick Rohr
ロヒンギャ難民キャンプの子どもたち © Patrick Rohr

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