ミャンマー地震:各地で足りない水、電気、そして通信手段──マンダレーで活動する国境なき医師団チームからの報告
2025年04月03日
ミャンマー中部で3月28日に発生したマグニチュード7.7の地震で、国境なき医師団(MSF)の派遣した調査チームが、ミャンマー第二の都市マンダレーなどの被災地で、緊急援助ニーズの調査と、給水タンクや配管設備、加圧ポンプの設置などを行っている。
現地は今、どんな状況なのか。ミャンマーの最大都市ヤンゴンでMSFのプロジェクト・コーディネーターを務めるミカエル・デ・ソウザが報告する。
感じた人びとの連帯

地震が発生した翌日の3月29日朝6時45分ごろ、最初の調査チームを現地に派遣しました。
このチームはヤンゴンを拠点としていて、そこから約600キロ離れたマンダレーまで14時間超の道のりを運転しました。道路の状況は悪かったのですが、それを事前に把握することはできませんでした。
チームは午後7時ごろにマンダレーに到着しました。今は緊急ニーズに対応するために、被災した人びとや医療体制、病院にどのような援助が直ちに提供できるかを検討しています。
このチームはヤンゴンを拠点としていて、そこから約600キロ離れたマンダレーまで14時間超の道のりを運転しました。道路の状況は悪かったのですが、それを事前に把握することはできませんでした。
チームは午後7時ごろにマンダレーに到着しました。今は緊急ニーズに対応するために、被災した人びとや医療体制、病院にどのような援助が直ちに提供できるかを検討しています。
市内では約500棟の建物が完全に倒壊し、約800棟の建物が部分的に損壊したため、多くの人びとが屋外で劣悪な環境下で生活しています。
一方で私たちは、街の人びとの強い連帯感を感じました。

全土で足りない清潔な水
ミャンマー全体で、清潔な水が質量ともに非常に不足しています。特に地震の被害を受けた地域では深刻です。私たちは今ちょうど、マンダレーの病院に給水タンクを届けているところです。

水不足は、当面の暮らしで問題となっています。それ以上に、将来的には感染症の流行という観点でも問題を引き起こす可能性があります。それは絶対に避けたいことです。

機能しない通信網
もう一つの差し迫った問題は、地震が発生してから通信網がほとんど機能していないことです。他の地域と連絡を取るのが非常に困難になっています。
ほかのチームに電話をかけても通じないことが多く、何が起こっているのか正確に知ることは難しい状態です。
いま決定的に足りないのは、水、電気、そして通信手段です。これは、地震の影響を受けたほとんどの人びとにとって、大きな問題となっています。
命を救う活動を、どうぞご支援ください。
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