インドネシア津波 MSFが被災地で医療援助活動開始

2018年12月25日掲載

津波で押し流された車。© Muhamad Suryandi/MSF津波で押し流された車。© Muhamad Suryandi/MSF

2018年12月22日夜(現地時間)にインドネシア西部のスンダ海峡で発生した津波で、国境なき医師団(MSF)は、津波発生直後から被災者らへの医療援助活動を開始。けがをした被災者の手当てや、地元のヘルスセンターの運営サポートなどに取り組んでいる。 

国境なき医師団(MSF)の助産師が、被害の大きかったパンデグラン県で、住民の1人から被害状況などについてインタビューしている様子。© Muhamad Suryandi/MSF国境なき医師団(MSF)の助産師が、被害の大きかったパンデグラン県で、住民の1人から被害状況などについてインタビューしている様子。© Muhamad Suryandi/MSF

津波は、ジャワ島西部のバンテン州やスマトラ島南部ランプン州などで発生。被害の大きかったバンテン州パンデグラン県は、津波発生以前から、MSFが医療援助活動を実施している地域だ。MSFはすぐさま、緊急のニーズを受けてパンデグラン県のヘルスセンターのチームと連携。ヘルスセンターに次々と運び込まれる負傷者らの治療などに対応した。またMSFは、負傷者の症例の管理や感染症対策なども実施。活動に必要な物資の援助も続けており、緊急対応を続ける地元の医療従事者らをサポートしている。 

国境なき医師団(MSF)チームが、被害の大きかったパンデグラン県で被災者を個別訪問し、けがの治療などにあたっている。© Muhamad Suryandi/MSF国境なき医師団(MSF)チームが、被害の大きかったパンデグラン県で被災者を個別訪問し、けがの治療などにあたっている。© Muhamad Suryandi/MSF

MSFは現地で3つのチームを運営して活動に当たっている。2つのチームが地元のヘルスセンターをそれぞれ援助。医療従事者を拡充し、負傷者の対応などに当たっている。もう1つのチームは、津波によるがれきで道がふさがれるなどして病院に行けない負傷者を治療するため、様々な地域を訪問する移動診療に取り組んでいる(12月24日現在)。

MSFのダニエル・ヴォン・レイ活動責任者は「MSFは今後もニーズに応じて援助活動を続けていく」と話している。 

国境なき医師団(MSF)のスタッフが、津波被害のあった地域のヘルスセンターで医薬品の備蓄を確認している様子。© Stephanie Amalia/MSF国境なき医師団(MSF)のスタッフが、津波被害のあった地域のヘルスセンターで医薬品の備蓄を確認している様子。© Stephanie Amalia/MSF

津波を巡っては、インドネシア気象庁がスンダ海峡にある火山「アナック・クラカタウ山」の噴火を引き金に津波が起きたと発表。国家災害対策庁はこれまでに、死者281人、行方不明者57人、1000人以上が負傷した他、津波で家を失うなどして1万人以上が避難生活を送っていると発表している(12月24日現在)。 

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