人道援助が直面する危機──世界的な援助資金削減の国境なき医師団への影響

2025年10月17日
動画・2分51秒

2025年初頭、米国際開発局(USAID)や米大統領エイズ救済緊急計画(PEPFAR)などを通じて行ってきた、多くのグローバルヘルスおよび人道援助プログラムへの支援が凍結された。国際援助への支出が大幅に削減されたことで、世界各地の人道援助活動に提供される資金が大幅に削減されている。

米国だけでなく、英国、フランス、ドイツなど複数の欧州諸国も、援助の削減を発表、ないしはすでに実施している。

紛争の激化、気候変動による災害、そしてパンデミックの脅威など、世界では人道援助のニーズが高まり続けている。

この状況で起きている資金削減の波に、どう立ち向かうのか──。

国境なき医師団(MSF)は米国政府から資金を受けていないため、直接の影響はない。しかし、活動のパートナーとしてきた大小の団体が活動中止に追い込まれたり、他の団体の援助を受けてきた人が新たにMSFに頼るようになったりして、負担と需要は増えている。

MSFの国際医療主事であるマリア・ゲベラが、世界的な人道援助資金の削減が及ぼす影響について語り、警鐘を鳴らす。

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