【作ってみよう!】ペットボトルでかんたんに自作できる! 水をきれいにする「ろ過装置」

2024年06月28日
夏休みの自由研究にもぴったり! 一緒に作ってみよう!
夏休みの自由研究にもぴったり! 一緒に作ってみよう!

生きるために欠かせない「水」。でも、世界には、手に入るのはよごれた水だけ、という場所も多くあります。
ここでは、ペットボトルや小石など、身の回りにある材料でできる「ろ過装置(ろかそうち)」を作って、安全な水について考えてみましょう!

用意するもの

身の回りにあるもので自作できるよ!
身の回りにあるもので自作できるよ!
①500mlのペットボトル容器 2本
②どろ水
③小石:きれいにあらっておきましょう。
④炭:活性炭(かっせいたん)、バーベキュー用の炭など。ホームセンターで買えます。
ハンマーなどで小さく砕(くだ)いておきましょう。
⑤カット綿
⑥カッター

※注意※ 作る前に必ず確認してね!

・ろ過した水は飲み水ではありません。手あらいや洗たく用の水を想定しています。体に悪い成分がふくまれている可能性もあるので、絶対に飲まないようにしましょう
・手順をよく読み、安全に注意して行いましょう。特に、カッターを使う時は大人に付きそってもらい、けがをしないように気を付けましょう

ろ過装置の作り方

STEP1:ペットボトルを切る

2本のペットボトルのうち、1本は底の部分を、もう1本は飲み口のある上の部分を、カッターで切りはなします。

ペットボトルの飲み口と底の部分をカッターで切ろう
ペットボトルの飲み口と底の部分をカッターで切ろう
ペットボトルを切った後の様子
ペットボトルを切った後の様子

STEP2:カット綿をつめる

カット綿に水でしめらせてから、きつくしぼり、底を切ったペットボトルの飲み口の部分にぎゅっとつめます。

飲み口の部分にカット綿をつめていくよ
飲み口の部分にカット綿をつめていくよ

STEP3:材料をつめる

つめたカット綿の上に、小石、カット綿、炭、カット綿、小石の順番で入れていきます。
小石と炭の間にはさむカット綿は、水でしめらせてきつくしぼり、広げて重ねます。

材料をすべてつめた後の様子。順番を間違わないように気を付けて!
材料をすべてつめた後の様子。順番を間違わないように気を付けて!

STEP4:ペットボトルを重ね、どろ水を注ぐ

材料を入れたペットボトルの飲み口側を下にして、もう1本のペットボトルの切り口に重ねます。
そして、上から静かにどろ水を注ぐと……

どろ水を注ぐと…… さあ、どうなるかな??
どろ水を注ぐと…… さあ、どうなるかな??
ろ過された水がぽたぽた……
ろ過された水がぽたぽた……
ろ過装置で、どろ水が透明になった!!<br>
ろ過装置で、どろ水が透明になった!!

知っている? 世界の水事情と国境なき医師団の取り組み

日本では蛇口(じゃぐち)をひねれば、いつでもどこでも、きれいな水が出てきます。
でも、世界にはよごれた水しか手に入らない、自然災害や紛争で水道が使えなくなってしまった、という地域もたくさんあります。
国境なき医師団はそんな水不足で苦しんでいる人びとに、安全な水を届ける活動も行っています。

国境なき医師団が行っている、水の活動に関する動画や記事を集めてみたよ。
小さい子は大人の人と見てみてね!

参考文献:
野村正則、有吉宏朗、衛藤大青「簡易ろ過装置によるろ過効果の検証」
別府大学短期大学部紀要 (32), 139-147, 2013-02 

イラスト(しんぞー先生):Ayano Kinoshita

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