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【世界結核デー】薬剤耐性結核の短期治療法の早期普及と、検査の価格引き下げを訴える

2023年03月23日
MSF結核病院で治療を終えた母親と血圧を測る2歳の女の子 = アフガニスタン © Lynzy Billing
MSF結核病院で治療を終えた母親と血圧を測る2歳の女の子 = アフガニスタン © Lynzy Billing

国境なき医師団(MSF)は3月24日の世界結核デーに先立ち、世界保健機構(WHO)や他団体とともに、薬剤耐性結核の治療レジメン、BPaLM療法の早期普及を呼びかける“Call to Action”(英文PDF、外部サイト)に署名しました。BPaLMを用いた新たな6カ月間の経口療法は、現行治療よりも短期、安全で効果的であることがTB-PRACTICAL試験によって示されており、WHOは昨年12月に同レジメンを推奨するガイドラインを発表しています。
 
同時に、MSFは薬剤耐性の診断に欠かせない、米セフィエド社の『GeneXpert MTB/RIF』の価格を引き下げるように訴えています。同社は10年以上にわたり検査キット1回分の価格を9.98米ドルに据え置いていますが、MSFの独自の分析により検査キットは5米ドル未満で提供できることが示されています。
詳しい分析結果はこちら『Time for $5: GeneXpert diagnostic tests』(英文)
 
またBPaLM療法は現在ベラルーシ、ウズベキスタン、シエラレオネなどのMSF活動国で導入が始まっていますが、治療価格の最安値は570米ドルと高値です。MSFはより多くの国でこの治療法が使えるよう、1回あたりの治療価格を500米ドル以下にするよう呼びかけています。
 
◆詳細はプレスリリース「【世界結核デー】薬剤耐性結核を短期間で安全に治す──新たな治療法と検査の早期普及を」をご確認ください。
 
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