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WHOが結核治療ガイドラインの改訂予定をRapid Communicationにて発表—MSFの臨床試験結果を反映

2022年05月16日
結核の薬を手にする患者 © Sydelle WIllow Smith
結核の薬を手にする患者 © Sydelle WIllow Smith

5月2日、WHOが2022年後半に予定している結核治療ガイドラインの改訂箇所をRapid Communicationにて発表。(参考:Rapid communication: Key changes to the treatment of drug-resistant tuberculosis
国境なき医師団(MSF)が2017年より主導してきた薬剤耐性結核に対する臨床試験「TB PRACTICAL」では、経口薬による6カ月の治療レジメンが忍容性・治療効果ともに既存の治療法よりも高いことが示されました。 (参考:薬剤耐性結核の新たな希望となる治療法を発見──国境なき医師団による臨床試験
 
試験の結果を受け、WHOは改訂予定のガイドラインにてベダキリン、プレトマニド、リネゾリド(600㎎)、モキシフロキサシン(総称BPaLM)を使用した6カ月のBPaLM療法の計画的な使用を勧告。新たな治療レジメンは多くの患者に希望をもたらす一方、治療にかかる費用は依然として高額で、MSFは特にプレトマニドとベダキリンの値段の引き下げを求めています。
 
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