プレスリリース

『エンドレスジャーニー展 ~終わらせたい、強いられた旅路~』 世界の難民・移民の現状伝える企画展を福岡・大阪で開催

2022年06月24日

世界約90カ国で緊急医療・人道援助活動を行う国境なき医師団(MSF)は、世界の難民や移民がおかれた現状などを伝える体験・思考型の企画展、『エンドレスジャーニー展 ~終わらせたい、強いられた旅路~』を開催します。開催は福岡市博多区で8月11日(木・祝)から8月16日(火)、大阪市北区で10月6日(木)から10月10日(月・祝)の2期間です。本企画展は2019年末に東京都内で初めて開催し、その後、コロナ禍での延期を経て、今回、関東圏外で初の開催となります。入場無料。 

紛争や迫害、暴力や貧困によって住む場所を追われ、難民や国内避難民となる人が第二次世界大戦以降、世界で最多の8900万人を超え(※)ました。移民を含めるとさらに多くの人が安全な生活を求めて移動を強いられ、さらには移動の途中や移動した先で、安全な生活を手に入れるどころか、壮絶な苦しみを味わっている人びとがいます。

本企画展は、強いられた終わりの見えない旅路「エンドレスジャーニー(Endless Journey)」を終わらせる「エンドディスジャーニー(End This Journey)」にという願いを込めたコンセプトで実施します。会場では、地中海アフリカのチャド湖周辺、中東シリアバングラデシュに避難するロヒンギャ、中米の5つの人道危機に焦点を当て、人びとの置かれた環境を体験できる展示や、MSFの活動紹介のほか、詩人・谷川俊太郎氏がMSFに寄せた詩作品も展示します。
※ 国連難民高等弁務官事務所 グローバル・トレンズ2021年レポート

「エンドレスジャーニー展 ~終わらせたい、強いられた旅路~」概要 

・主催:特定非営利活動法人 国境なき医師団日本
・特別協力:谷川俊太郎氏(詩人)
・お問い合わせ:event@tokyo.msf.org
※新型コロナウイルス感染症への対応は各会場の方針に従ってご案内します。
 

エンドレスジャーニー展・福岡

・会期:2022年8月11日(木・祝)〜16日(火)9:30~18:00(最終入場時間17:30)
※金土は20:00(最終入場19:30)、最終日は16:00(最終入場15:30)まで
・会場:福岡アジア美術館/8F交流ギャラリー(福岡市博多区下川端町3-1)
・入場料:無料
・後援:福岡市
 

会期中イベント① スタッフによるギャラリーツアー

会期中(最終日除く)、海外での活動経験者や事務局スタッフが会場をご案内します。
14:00(木~月)/16:00(木~日)/18:00(金土)各約30分 
参加にはこちらからのお申し込みが必要です。 

会期中イベント② 海外派遣スタッフ採用説明会(会場+オンライン配信予定)

海外派遣スタッフとしてMSFに参加を考えている方を対象とした採用説明会。海外活動経験者が登壇します。
日時:8月13日(土)15:30~17:30
(福岡アジア美術館8F会場→定員60名/オンライン定員→200名 予定)
お申込み方法は後日、ウェブサイトやMSFのSNSなどに掲載予定です。 

エンドレスジャーニー展・大阪

 ・会期:2022年10月6日(木)~10日(月・祝)※時間調整中
・会場:カンテレ扇町スクエア/1F(大阪市北区扇町2-1-7)
・入場料:無料

企画展イベントの主なみどころ

●地中海、アフリカ・チャド湖周辺、シリア、ロヒンギャ、中米の難民・移民に焦点を当て、強いられた旅路をなぞる展示、各地が抱える医療ニーズを紹介
●活動現地で使用しているテント式手術室、難民キャンプでMSFが設置した簡易トイレの再現を展示
●難民が収容される極小スペースを実音とともに再現、体験コーナーを設置
●難民が使用していた道具や衣服、直筆の絵、MSFが活動で使用する道具等の展示
●詩人の谷川俊太郎氏によるMSFに寄せた詩作品を展示
●会期中にMSFスタッフによる展示ツアーや、海外派遣スタッフの採用説明会を開催 

会場イメージ写真:2019年12月東京展開催時 

エントランス部 © MSF
エントランス部 © MSF
地中海を越えて欧州を目指す難民・移民に関する展示 © MSF
地中海を越えて欧州を目指す難民・移民に関する展示 © MSF
エアー式テント © MSF
エアー式テント © MSF
リビアの収容センターの極小スペースの再現 © MSF
リビアの収容センターの極小スペースの再現 © MSF
難民キャンプに設置した簡易トイレの再現 © MSF
難民キャンプに設置した簡易トイレの再現 © MSF
医療ニーズの紹介 © MSF
医療ニーズの紹介 © MSF

企画展の開催のほか、“強いられた終わりの見えない旅路「エンドレスジャーニー(Endless Journey)」を終わらせたいというメッセージ「エンドディスジャーニー(End This Journey)」”を共通コンセプトに、特設ウェブサイトやYouTube上で動画の公開をしています。 

動画・特設ウェブサイト:「エンドレスジャーニー ~終わらせたい、強いられた旅路~」

<動画イメージ>
<動画イメージ>
動画について:YouTube URL:https://youtu.be/gZ3qNkRHbXs
「エンドレスジャーニー」というエキゾチックな響きの看板に惹かれて不思議なお店に迷い込んだ男女が、世界各地で生きるために移動を強いられている人びとの現状を学んでいく動画。MSFの医師として実際の現場で医療援助活動してきた日本人外科医(田辺康医師)が店主役で出演・解説します。 
<特設ウェブサイトイメージ>
<特設ウェブサイトイメージ>
 特設ウェブサイトについて:URL:https://www.msf.or.jp/tabi
難民・移民の問題に関心を持ってもらうため、「エンドレスジャーニー」から想起される美しい風景写真を入り口に設置。しかし難民らが生きるために強いられた危険な旅が、まさにそうした場所で起きていることを物語形式で表現しています。5つの人道危機を取り上げ、人びとが直面している過酷な現状を解説します。

また、2022年6月5日(日)~2022年7月2日(土)の期間で参加型バーチャルイベント、「エンドレスジャーニー バーチャル・ウォーク」を開催しており、7月2日まで随時参加申し込みを受け付けています。
詳しくは特設サイトをご覧ください。
 

国境なき医師団について

民間で非営利の医療・人道援助団体。紛争地や自然災害の被災地、貧困地域などで危機に瀕する人びとに、独立・中立・公平な立場で緊急医療援助活動を届けている。現在、世界約90の国と地域で、医師や看護師をはじめ4万5000人のスタッフが活動(2020年実績)。1971年にフランスで設立、1999年にはノーベル平和賞を受賞。1992年に日本事務局が発足し、日本国内では、援助活動に参加する人材の採用・派遣、人道危機や医療ニーズを伝える証言・広報活動、現地医療活動を支える資金調達などを行っている。2021年には90人を31の国と地域に延べ106回派遣。活動地へ赴くスタッフは通年採用している。 

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