海外派遣スタッフ体験談
医薬品の発注・管理を首都からサポート
神田紀子
- ポジション
- 薬剤師
- 派遣国
- 中央アフリカ共和国
- 活動地域
- バンギ
- 派遣期間
- 2012年4月~2012年7月

- Qなぜ国境なき医師団(MSF)の海外派遣に参加したのですか?
-
ヨーロッパにいたころ、アフリカの情報をニュースで見たり、実際に行ってきた人から話を聞いたりして興味を持ちました。本当のところはどうなのかを見て来ようと思いました。
- Q今までどのような仕事をしていたのですか?どのような経験が海外派遣で活かせましたか?
-
結婚するまでは製薬企業で調査関係の仕事をしていましたので、医学英語はあまり抵抗がありませんでした。2年ほど夫の仕事の都合で海外に住んでいました。日本に帰国してすぐMSFに登録し、派遣されるまでは調剤薬局に勤務していました。
- Q今回参加した海外派遣はどのようなプログラムですか?どのような業務をしていたのですか?
-
プロジェクトは2ヵ所あり、1つは北部国境近くの病院での1次・2次医療の提供、もう1つは栄養失調・HIVプログラムでした。
私は首都のコーディネーションチームの1人として、医薬品の発注を担当していました。2つのプロジェクトで使う医薬品の不足・過剰をプロジェクト・ファーマシストや他セクションのファーマシストと調整することも仕事でした。また、輸入申請や期限切れ医薬品の処分許可の取得などの業務もあり、プロジェクトを訪問してチームのニーズや問題点を一緒に話し合ったりしました。
- Q週末や休暇はどのように過ごしましたか?
-
短期間だったので休暇はとりませんでしたが、週末はプールで泳いだり、お菓子や料理をしたり(平日はコックさんが作ってくれます)して、気分転換をしました。仲間とMaqui(居酒屋?)で飲んだりレストランに出かけたりしました。
- Q現地での住居環境についておしえてください。
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コーディネーションではオフィスから車で3分~10分以内のところに家が3軒あり、それぞれ3~4人ずつ住んでいました。ほかに新しく到着した人やミッションを終えた人など人の出入りが多かったのですが、個人の居室は確保されていました。ベッド・たんす・机と扇風機を置いても十分な広さがありました。
1日のうち何時間かは停電するため、発電機が設置されていました。昼食は全員で1軒の家に集まって食べ、夕食は各自の家で食べます。サラダ、メイン(肉または魚)、付け合せのフライドポテトやフライドバナナなどにパン、パスタまたは米がつきます。
- Q良かったこと・辛かったこと
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すべてのチームと一緒に働き、プロジェクトを見られたこと。短期間の派遣だったので、自分の中で結果を出すのに時間がないというプレッシャーはありましたが、辛かったことは特にありません。
- Q派遣期間を終えて帰国後は?
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薬局で働きます。
- Q今後海外派遣を希望する方々に一言アドバイス
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ミッションになじむまで、やるべきことが多すぎて燃え尽きないよう、休日はしっかり休むことでしょうか……。
MSF派遣履歴
- 派遣期間:2011年8月~2011年11月
- 派遣国:コートジボワール
- プログラム地域:アビジャン
- ポジション:薬剤師
- 派遣期間:2011年2月~2011年4月
- 派遣国:マラウイ
- プログラム地域:チラズル
- ポジション:薬剤師
- 派遣期間:2010年1月~2010年6月
- 派遣国:チャド
- プログラム地域:ンジャメナ
- ポジション:薬剤師
- 派遣期間:2009年3月~2009年9月
- 派遣国:ブルキナファソ
- プログラム地域:ウァガドゥグ
- ポジション:薬剤師
- 派遣期間:2008年9月~2009年1月
- 派遣国:エチオピア
- プログラム地域:南部諸民族州(SNNPR)
- ポジション:薬剤師