海外派遣スタッフ体験談

現地の看護師と協働してARV治療

太田泰子

ポジション
正看護師
派遣国
マラウイ
活動地域
チラヅル
派遣期間
2006年8月~2007年3月

QなぜMSFの海外派遣に参加したのですか?

私にしかできない何かを一人でも多くの患者に提供していきたい。彼らの笑顔がみたい。そう思ったからです。

Q今までどのような仕事をしていたのですか? また、どのような経験が海外派遣で活かせましたか?

大学病院の救命センターで5年ほど働いていました。後輩への指導も含めて基礎をしっかりと学んでいたので、派遣先の病院で他の看護師や患者の家族等への指導に対応することができました。容態が急変した時も落ち着いて医療行為が行えたと思います。

Q今回参加した海外派遣はどのようなプログラムですか?また、具体的にどのような業務をしていたのですか?

主にHIV患者の看護を中心とした病院での看護師の教育や、看護の向上にアドバイザー的な役割で力を貸していました。10ヵ所の医療施設と提携して、迅速かつ的確な時期に抗レトロウイルス(ARV)治療が始められ、入院ができるようにしていました。

Q週末や休暇はどのように過ごしましたか?

同僚と登山や国立公園に行ったり、近くのレストランに行ったりと充実して過ごすことができました。

Q現地での住居環境についておしえてください。

皆で大きな家を共同で使用していました。個室はとても広く、ベッドも大きく快適でした。雨期の前には時折断水になり、高地に位置したため頻回に停電になりましたがすぐに慣れました。

Q良かったこと・辛かったこと

良かったことは、最終的にはほとんどの現地の看護師と協力して働くことができたこと。同僚や上司に恵まれました。

辛かったことは、当初私以外皆フランス人で食事の時にかなり孤独で、その状況を誰も理解してくれなかったこと。現地の看護師だけでなくラボや薬局、全てに関わらなくてはならず皆文句を言うばかりで、自分はいかに気持ちを抑えるかで非常にストレスでした。

Q派遣期間を終えて帰国後は?

次の派遣が決定していますが、日本にいることが非常に苦痛です。正直この先も長い期間日本にいるのは困難だと思います。

Q今後海外派遣を希望する方々に一言アドバイス

辛いことや慣れないことで大変なことも多いですが、何が一番大切なのか、自分が派遣されている意味を理解できるとストレスも和らぐと思います。不満はため込まないではきだしていかないと、我慢ができなくなることも多いと思います。不安もたくさんあるけど絶対に後悔しない、自分の人生において素晴らしい機会だと感じられるのではないでしょうか。

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