アフガニスタン地震:「患者の多くは女性や子ども」 国境なき医師団の対応とは
2023年10月10日
命を救う活動を、どうぞご支援ください。
寄付をする※国境なき医師団日本への寄付は税制優遇措置(寄付金控除)の対象となります。
- Qヘラートの状況を教えてください。
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いまもヘラートでは余震が続いており、誰もが不安を感じています。保健省とヘラート地域病院のデータによると、ヘラート州ではこれまでに2445人が死亡し、2440人が負傷したと報告されています。しかし、このような状況ではデータの確認が難しく、数字が変わる可能性もあるでしょう。
10月9日までに、MSFが支援しているヘラート地域病院では540人以上の患者が治療を受けました。その他の患者は私立病院で治療を受けています。
患者の多くは女性や子どもたちです。地震が発生した午前中の時間帯に、家の中にいたからでしょう。

- QMSFは現地でどんな活動をしているのですか?
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今朝もヘラート地域病院には340人の患者がおり、そのほとんどが軽度から中等度に分類されています。退院できたとしても帰る家がないため、MSFが設営したテントに多くの患者が留まっています。当局は家を失った人びとの受け入れ方法を検討しているところです。
アフガニスタン各地のMSFのチームは10月8日、ヘラートに追加物資を送り、ヘラートのチームは一度に多数の負傷者が運び込まれた場合に対応するための医薬品を400人分、地域病院に寄贈しました。
オペレーション、医療、ロジスティックを担当するスタッフで構成されたチームは、10月9日、市外の最も被害の大きかった地域の調査を実施するとともに、医療の応急処置を行うために出発しました。
- Q今後のMSFの対応は?
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MSFのチームはヘラート地域病院への支援を続けていきます。私たちの対応は、市や地区の状況に応じて対応をしていくことになるでしょう。また、いま病院で最も緊急に求められているのは、すべてを失った人びとの避難所を見つけることです。

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