プレスリリース

国境なき医師団 設立から50年 医療と証言活動の半世紀を伝えるキャンペーン「私たちは声を上げる。」を開始

2021年08月11日

国境なき医師団(MSF)は、今年で設立から50年を迎えるにあたり、世界の人道危機や、MSFの医療・人道援助活動についての理解促進を目的としたキャンペーンを本日より開始します。

MSFは、1971年12月22日、医師とジャーナリストによってフランスで設立。以降、独立・中立・公平の原則のもと、命の危機にある人びとに医療を届け、現地で目撃した非人道的な状況を国際社会に証言し、現状を変えるために声を上げてきました。

キャンペーンは、「私たちは声を上げる。」を共通スローガンに据え、特設ウェブサイト、各種イベントで展開。過去、そして現在も続く人道危機に光を当て、困窮する人びとのために国際社会に訴えてきたMSFの姿勢を伝えます。

特設ウェブサイトと動画は、さまざまな人の声の波形を視覚化したモチーフを起用し、設立の経緯ノーベル平和賞受賞エボラ出血熱(感染症)、地中海での難民・移民救助、医療施設への攻撃といったMSFがたどってきた歴史の主な節目を紹介。ウェブサイトではその他、MSFと共に歩んできた関係者のスペシャルインタビューや、一般の方々からのメッセージ募集などを行います。さらに、今年10月~12月にかけて、世界的に著名な写真家集団「マグナム・フォト」とコラボした写真展や、多方面からゲストを招いた4種のオンライン・イベントを実施する予定です。

<キャンペーン概要>

特設ウェブサイト「私たちは声を上げる。」   

・URL: https://www.msf.or.jp/50th/
・公開日:2021年8月11日(水)
・掲載内容:メインメッセージ/動画(5 種)/沿革情報/MSF関係者のスペシャルインタビュー
(※)/一般からのメッセージ募集(オンライン受付)/イベント情報(順次更新)(※)日本人で最長の派遣歴を持つ助産師や難民からMSFの医師になったイラク人外科医など、10人のインタビューを3~4人ずつ順次掲載
 

動画(長編1本、短編4本)

フルバージョン(1分54 秒)
「私たちは声を上げる。」
ショートバージョン(30~35 秒)
「人道なき紛争の悲劇。」
「移動を強いられる人びとの叫び。」
「終わらない感染症との闘い。」
「一刻を争う自然災害。」 

「私たちは声を上げる。」フルバージョン

写真展(詳細情報は9 月以降、特設ウェブサイトにて掲載予定)

国境なき医師団 設立50年「私たちは声を上げる。」
マグナム・フォト連携写真展——目撃者の証言


東京:10月1日(金)~6日(水)富士フイルムフォトサロン 東京(六本木駅)
大阪:10月15日(金)~21日(木)富士フイルムフォトサロン 大阪(本町駅・堺筋本町駅)
名古屋:12月10日(金)~16日(木)富士フイルムフォトサロン 名古屋(伏見駅)

入場料:無料
主催:国境なき医師団日本
会場協力:富士フイルム株式会社
見どころ:MSFと同様に人道危機の現場を目撃し、捉えてきた著名な写真家集団「マグナム・フォト」の写真で50年を振り返る日本初の写真展を開催。東京会場からはゲストと共にMSFスタッフによるオンライントークを配信する予定(日時調整中)。
 

アルバニア 1999年 ⓒCristina Garcia Rodero / Magnum Photos
アルバニア 1999年 ⓒCristina Garcia Rodero / Magnum Photos

オンライン・イベント(詳細情報は9 月以降、特設ウェブサイトにて掲載予定) 

・11月3日(水・祝日)「いとうせいこうさんと考える、なぜ人道援助するの?」(仮)
・11月(日時調整中) 「クロストーク プロフェッショナル対談」(仮)
・11月(日時調整中) 「世界といのちの教室」スペシャル版(仮)
・11月(日時調整中) 「私たちは声を上げる。 クロージングイベント」(仮)
 

国境なき医師団について

民間で非営利の医療・人道援助団体。紛争地や自然災害の被災地、貧困地域などで危機に瀕する人びとに、独立・中立・公平な立場で緊急医療援助活動を届けている。現在、世界約90の国と地域で、医師や看護師をはじめ4万5000人のスタッフが活動(2020年実績)。1971年にフランスで設立、1992年には日本事務局が発足した。日本国内では、援助活動に参加する人材の採用・派遣、人道危機や医療ニーズを伝える証言・広報活動、現地医療活動を支える資金調達などを行っている。 

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