海外派遣スタッフ体験談

難民キャンプで子どもたちを診療

小林さより

ポジション
小児科医
派遣国
南スーダン
活動地域
イダ
派遣期間
2013年5月~2013年8月

Qなぜ国境なき医師団(MSF)の海外派遣に参加したのですか?

今回が4回目の派遣活動でしたが、今まで参加したどの活動でも、たくさんの貴重な経験を積むことができていて、常に新しい発見があるので、今回また参加しました。

Q今までどのような仕事をしていたのですか?どのような経験が海外派遣で活かせましたか?

日本で小児科医としてトレーニングを受け、公衆衛生を勉強していました。それぞれの派遣活動でこれまでのすべての経験が役に立ちましたが、今回は一次医療の診療所で外傷にも対応する機会が多くあったため、特に初期臨床研修医の時の小児外科(整形外科・形成外科)の知識が役に立ちました。

Q今回参加した海外派遣はどのようなプログラムですか?どのような業務をしていたのですか?
現地スタッフへの指導も業務のひとつ 現地スタッフへの指導も業務のひとつ

スーダンとの国境近くにある難民キャンプ内で一次医療を提供する診療所を運営しており、外来、一般入院病棟、栄養プログラム(外来および入院)がありました。私は主に栄養不良児の入院病棟を管理していましたが、外来や一般の病棟、夜間の救急外来も担当していました。また、現地スタッフ(主に看護師)に指導をする時間を定期的に作っていました。

Q週末や休暇はどのように過ごしましたか?

土曜日は通常の業務日でしたし、日曜日もほとんどは病棟に行ったり救急外来の担当だったりで、休暇というのはあまりありませんでした。6週間に一度、週末にジュバに行き休養を取る機会があり、この時の週末に休むことができました。

Q現地での住居環境についておしえてください。

難民キャンプでの生活だったので、住居・病棟は主にテントでした。各自、自分のテントがもらえ、そこに電気と扇風機があり、インターネットも使用可能でした。キッチンや食事を取る場所、シャワー、トイレは外でした。

Q良かったこと・辛かったこと

良かったこと:仕事内容、生活はすべて興味深く、楽しめました。生活が厳しい中でも現地の人びとが子どもを大切にしている姿を見ることが出来て良かったです。

辛かったこと:最初1週間は暑さとテントでの睡眠がなかなか取れず辛かったです。

Q派遣期間を終えて帰国後は?

1~2ヵ月休養を取って、次の派遣活動に参加します。

Q今後海外派遣を希望する方々に一言アドバイス

ケニア派遣時の「海外派遣スタッフの声」をご覧ください。

MSF派遣履歴

  • 派遣期間:2012年7月~2012年12月
  • 派遣国:パキスタン
  • プログラム地域:クエッタ
  • ポジション:小児科医
  • 派遣期間:2011年6月~2012年4月
  • 派遣国:ケニア
  • プログラム地域:ナイロビ
  • ポジション:内科医
  • 派遣期間:2011年3月
  • 派遣国:日本
  • プログラム地域:宮城県南三陸
  • ポジション:内科医

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