スーダンから隣国チャドへ逃れた人びとへの支援 子どもたちを感染症から守る
2023年05月10日
国境なき医師団(MSF)は、スーダンと国境を接するチャド東部のクーフルンなどに設置された仮設キャンプで、子どもをはしかから守るための集団予防接種を実施。これまでに8145人の子どもに接種を行った。
MSFは今回の戦闘激化以前から同様の活動を行っており、4月上旬には、ダルフール地方で続く暴力から逃れてきた3600人の子どもを対象に集団予防接種を行った。
MSFは今回の戦闘激化以前から同様の活動を行っており、4月上旬には、ダルフール地方で続く暴力から逃れてきた3600人の子どもを対象に集団予防接種を行った。

MSFはチャドで、ビタミン剤の提供や寄生虫駆除治療も行っている。さらに、子どもの急性栄養失調のスクリーニング検査や治療も実施。これまでに198人の栄養失調の子どもが、MSFが昨年から支援しているイルタの診療所へ送られた。
チャド東部にはすでに、これまでの紛争から逃れてきた40万人のスーダン難民が居住している。給排水・衛生設備が足りない過密なキャンプで多くの人が暮らし、食料援助も減少傾向だ。
そのような中で、さらなる人びとがチャドに逃れている。今後の状況悪化に備えて、MSFは活動を拡大する準備を進めている。
