ガザ:空爆で国境なき医師団スタッフに11人目の犠牲者

2025年04月08日

パレスチナ・ガザ地区中部デールバラハの南西部で4月1日朝、国境なき医師団(MSF)のスタッフであるフサーム・アル・ルールーが空爆により殺害された。MSFスタッフの犠牲者の数は、2023年10月のガザでの紛争激化以来11人となった。MSFは彼の死を悼むとともに、この殺害を強く非難し、停戦の即時回復と市民の保護を改めて求める。

3月18日にイスラエル軍の攻撃が再開して以来、ガザ全体で1000人以上の命が奪われた。MSFでは、2週間で2人の職員が殺害される事態となった。

フサームは2024年12月からガザ南部ハンユニスにあるMSFの緊急治療施設の警備員として勤務してきた。献身的な姿勢と謙虚さを持ち、周囲の人たちへの思いやりにあふれていた。享年58歳。この攻撃により妻と28歳の娘も命を奪われ、2人の息子が遺された。

MSFはこの悲劇的な出来事に際し、彼の家族に寄り添っていくとともに、困難な時を生きるガザのすべての職員をサポートしていく。
 

イスラエル軍の攻撃で殺害されたMSFのスタッフ、フサーム・アル・ルールー © MSF
イスラエル軍の攻撃で殺害されたMSFのスタッフ、フサーム・アル・ルールー © MSF

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