熊本地震:MSFのチーム、南阿蘇村で引き続き活動

2016年04月21日
白水体育館の避難所で点滴の処置をする看護師 白水体育館の避難所で点滴の処置をする看護師

熊本地震の緊急対応で、国境なき医師団(MSF)の現場チームは南阿蘇村で活動を続けている。4月21日、熊本県の被災地では朝から大雨となり、南阿蘇村も各地で避難指示・勧告が出された。MSFのチームが診療所の開設を予定していた立野地区でも、旧立野小学校に避難していた約150人が近隣の大津町に避難。これを受け、チームは計画の再検討に入った。

白水仮設診療所で診療サポート

白水仮設診療所で腹痛の女の子を診察する医師 白水仮設診療所で腹痛の女の子を診察する医師

一方、前日に南阿蘇村白水庁舎内で開設した白水仮設診療所では、MSFの看護師2人と医師1人が診療のサポートにあたった。周知活動の効果もあり計19人が診療所を訪れたが、避難所暮らしの不安や人間関係などのストレスによる便秘、下痢、発熱や、軽傷などの症例がみられた。

同庁舎内に設けられた避難所では、MSFの小児科医が幼い子どもをもつ世帯にヒアリングを実施。中期的に支援していく基礎を固めるため、幼児の体調やアレルギー、避難所暮らしにおいての悩みや要望などを聞き取った。

その他、チームは白水福祉センター、白水体育館、白水小学校体育館、白水中学校体育館に巡回を実施し、体調の不調を訴える人へ点滴などで対応したほか、避難所に暮らす人びとから健康や衛生に関する問題などについて聞き取りを行った。

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