ペルー:救援物資をペルーに向け空輸
2007年08月18日8月15日(水)の夕刻(現地時間)ペルー沿岸部でマグニチュード8.0の強い地震が発生した。現地からの情報では死者500人以上、負傷者は千人以上にのぼる。最も被害が大きいのは首都リマの南方約200キロに位置するチンチャ、ピスコ、イカの町である。
国境なき医師団(MSF)は深刻な被害を受けたこれらの地域に調査チームを派遣した。また5トンの援助物資を載せた貨物チャーター便が18日(土)の朝、コロンビアのボゴタを出発する。本機には医療物資をはじめ、簡易診療所を設置するためのテントや水・衛生設備などの援助物資が搭載される。
さらに追加の人員が、MSFが活動する周辺諸国から派遣された。最初に到着した2名のチームは被災地で援助ニーズ調査を行う。ロジスティシャン1名はイカの町に向っており、18日には医師1名と合流する。心理療法士1名と水・衛生設備を専門とする技師も近く現場に到着する。さらに医師、看護師の追加派遣者もラテンアメリカ諸国から出発の予定である。
この地震はリマでも強く感じられた。リマに拠点を置くMSFのチームは16日(木)の早朝、HIV/エイズ治療プログラムを行っているヴィラ・エル・サルバドールのスラム地区で状況調査を行った。このプログラムは現在保健省への引継ぎ中であるため、地震が発生した際にいたMSFのスタッフはごくわずかであった。ヴィラ・エル・サルバドールには大きな被害はなく、犠牲者の報告もなかった。