海外派遣スタッフ体験談
ナイジェリアで医薬品と医療資材を管理
室町知隆
- ポジション
- 薬剤師
- 派遣国
- ナイジェリア
- 活動地域
- アブジャ
- 派遣期間
- 2012年11月~2013年5月

- Qなぜ国境なき医師団(MSF)の海外派遣に参加したのですか?
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今までの国内、海外での経験から国際的な医療援助に興味がわき、MSFではより専門的に医療に携わることができると感じたからです。
- Q今までどのような仕事をしていたのですか?どのような経験が海外派遣で活かせましたか?
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日本では病院で、海外では国際協力の現場での経験があります。MSFでは前回、パプアニューギニアに派遣されました。
途上国での医療環境は、日本とは全く違う状況で、想定外のこともよく起こるので、それに柔軟に対応し、時には辛抱強く、またいろいろな文化を受け入れるという経験が役に立ちました。
- Q今回参加した海外派遣はどのようなプログラムですか?どのような業務をしていたのですか?
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首都アブジャにて、国内にある2つのプロジェクト(ポートハーコートの外科プロジェクト、ジャフンの産科フィスチュラプロジェクト)の医薬品と医療資材に関わるコーディネートが仕事でした。適時適切な医薬品の供給、プロジェクト閉鎖に伴う在庫医薬品の別プロジェクトへの分配や現地医療機関への寄付、ほかのNGO団体などとの交渉、連絡などです。各プロジェクトを訪れ、現地で直接サポートに当たることもありました。
緊急の援助では、はしかの流行に対応をする緊急チームのために、はしかワクチンや症状治療のための医薬品を過不足なく調達したり、緊急に必要とする病院へ外傷治療キットの寄付を行ったりしました。
- Q週末や休暇はどのように過ごしましたか?
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週末はおもに料理や、そのための買い物に出かけたり、読書をしたり、みんなで映画鑑賞もしました。時々、近くのプールにも行っていました。
- Q現地での住居環境についておしえてください。
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塀で囲まれたMSFの敷地内に家が2軒、計13部屋あり、基本的に、それぞれのメンバーに個室が割り当てられています。停電の場合、電気はジェネレーターで供給され、水は地下から汲み上げたものを使用しています。
- Q良かったこと・辛かったこと
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初めはナイジェリアの人びとについてよくわかりませんでしたが、一緒に仕事をしてみるととても協力的で、スムーズにいき、人懐っこいという面も見られたことです。今までと異なる環境での仕事、日常、暑さと乾燥に慣れるまで苦労しました。
- Q派遣期間を終えて帰国後は?
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少し休憩したあと、次の活動に参加する予定です。
- Q今後海外派遣を希望する方々に一言アドバイス
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いろいろ考えるよりも、まずは思い切って活動地へ行ってみましょう。大変なこともありますがきっと素晴らしい経験になります。
MSF派遣履歴
- 派遣期間:2012年1月~2012年9月
- 派遣国:パプアニューギニア
- プログラム地域:ブーゲンビル島ブイン
- ポジション:薬剤師