海外派遣スタッフ体験談

現地技師たちの質問で、自分も勉強に

大波 和美

ポジション
臨床検査技師
派遣国
アフガニスタン
活動地域
ヘルマンド州ラシュカルガ
派遣期間
2013年9月~2014年4月

Q国境なき医師団(MSF)の海外派遣に再び参加しようと思ったのはなぜですか?また、今回の派遣を考えたタイミングはいつですか?

海外で働き続けようと思っているので、前回のウガンダでの活動から帰国して3ヵ月経過した時点で参加を希望しました。

Q派遣までの間、どのように過ごしましたか? どのような準備をしましたか?

友達に会ったり、長崎大学の3ヵ月研修コースで一緒だった仲間と情報交換したりしました。

Q過去の派遣経験は、今回の活動にどのように活かせましたか? どのような経験が役に立ちましたか?

海外派遣スタッフは、到着するとまず現地での活動について説明を受け、活動期間中の日々の出費をまかなう生活費を支給されますが、アフガニスタンに到着した時は、十分な説明も生活費の支給もないままいきなり現場に送り出されました。でも、過去の経験があったのであわてずにすみました。

Q今回参加した海外派遣はどのようなプログラムですか?また、具体的にどのような業務をしていたのですか?

各国からの海外派遣スタッフは10から15人。MSFのほかのプログラムに比べると特に医師が多く、4人もいるチームでした。MSFと現地の保健省が一緒に働く形態の病院で、主な症例はサラセミア(貧血の一種)でした。 私は主に15人いる同僚に技術指導を行い、トレーニングを毎日実施していました。

Q派遣先ではどんな勤務スケジュールでしたか?また、勤務外の時間はどのように過ごしましたか?

土曜日から水曜日は、朝7時20分に病院へ出勤、12時30分に病院でランチを取り、夕方5時に帰宅。木曜日と祝日は、朝7時45分に病院へ出勤、13時に帰宅しました。 金曜日は休日です。勤務時間外は、治安上、外出不可だったので、昼寝をしたり、みんなで夕飯作りをしたりしました。

Q現地での住居環境についておしえてください。

住居環境は、MSFとしてはかなりいいものでした。2つ目の宿舎を隣に建築中でした。首都をベースにしているMSFのコーディネーション・チームから毎週2~3人が現場に来ていました。

Q活動中、印象に残っていることを教えてください。

現地の検査技師の同僚は、ほとんどが医師になるために大学に通っていて、検査の知識だけにとどまらず、いろいろ質問されるのでかなり勉強しました。サラセミアは教科書でしか見たことがなかったので、勉強になりました。

Q今後の展望は?

フランス語を勉強したいです。

Q今後海外派遣を希望する方々に一言アドバイス

MSFが活動している国は、結構日本に興味がある国が多いので、日本についてちょっと話せると、同僚との最初の関係構築に役立つかもしれません。

MSF派遣履歴

  • 派遣期間:2012年7月~2013年4月
  • 派遣国:ウガンダ
  • プログラム地域:アルーア
  • ポジション:臨床検査技師
  • 派遣期間:2011年5月~2012年2月
  • 派遣国:エチオピア
  • プログラム地域:—
  • ポジション:臨床検査技師

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