【動画】いとうせいこうさん中東ルポ 人びとの絶望と希望に耳を傾ける
2021年03月30日1. パレスチナ自治区ガザ編
「天井のない監獄」と呼ばれるパレスチナ自治区ガザ。イスラエルによる軍事封鎖が続く中、故郷を追われたパレスチナ難民の帰還と自由を求め、多くの若者が毎週金曜日に声をあげていた。しかし、そんな彼らをイスラエル軍は境界の向こう側から銃撃、多くが命を奪われた。脚を撃たれ重傷を負い、傷口から治療困難な感染症にかかる者も多い。松葉づえをつき、仕事を失い、途方に暮れる。診療所はそんな若者であふれていた──。
2. アンマン再建外科病院編
出身はシリア、イエメン、イラク、パレスチナ──。紛争や軍事封鎖が長く続く中東の各地から、傷ついた人びとが訪れる病院がある。ヨルダンの首都アンマンにある「再建外科病院」。そこでは、自国や避難した場所で爆撃や銃撃、火災に巻き込まれ、大きなけがややけどを負った人びとが、社会復帰に向けて治療やリハビリに励んでいた。
3. ヨルダン川西岸ベツレヘム編
パレスチナ自治区ヨルダン川西岸ベツレヘム。イスラエルの占領下にあるこの地では、故郷を追われた多くのパレスチナ難民が暮らす。そこには彼らの望郷の思いを遮るかのように、高さ約8メートルの分離壁がそびえ建ち、人びとの生活を圧迫する。しかし壁面を見ると、内外の芸術家による数々のグラフィックアートが、壁による封じ込めに対し静かな抗議の声をあげていた──。
この取材によるルポルタージュが書籍として発刊されました。 ぜひお読みください。