ぼくが医師になった理由~青年アノサンの願い~
2018年07月31日紛争や暴力、貧困ーーー。
ふるさとのために、困難な状況の中でも、人びとに医療を届けようと地元で働く国境なき医師団(MSF)の男性医師がいます。
コンゴ民主共和国で生まれ育った、アノサン(32歳)。農村の生まれで、6番目の子として育ちました。両親は十分な教育を受けてはいませんでしたが、賢明に働きました。アノサンは、貧しいながらも勉強に励み、夢を実現させます。
2017年、アノサンはコンゴ人として始めて、東部地域の国境なき医師団(MSF)緊急対応リーダーになりました。メンバーは約50人おり、自然災害や武力紛争、流行病に苦しむ患者を支援するために、24時間365日体制で対応しています。
一方で、政治情勢の不安定なコンゴでは、武力紛争がしばしば起こります。
アノサンは医師になれましたが、同世代の多くは少年兵にさせられました。医師になってからも、暴力によって全てを失った住民らの姿に胸を痛めています。
医師として貢献できることは何か、と模索するアノサン。
アノサンの願いとはーーー。