コンゴ民主共和国

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コンゴ民主共和国はどんな国

面積
234.5万平方キロメートル
人口
9901万人
首都
キンシャサ
公用語
フランス語(公用語)、スワヒリ語、リンガラ語、チルバ語、キコンゴ語など
宗教
キリスト教(80%)、イスラム教(10%)、その他伝統宗教(10%)
一人当たりGDP
586ドル
経済概況
コバルト(生産量世界第1位)、タンタル(同1位)をはじめ、銅、ダイヤモンド及びスズなどの鉱物資源に恵まれています。また、広大な森林と豊かな水資源から、農業、エネルギー産業の潜在力も高い国です。しかし、鉄道・道路の未整備や半内陸国という地理上の特質から、国際市場へのアクセスが難しいという問題も抱えています。

コンゴ民主共和国で人びとの安全は

コンゴ民主共和国(旧ザイール、以下「コンゴ」)東部では、歴史的な部族対立、天然資源を巡る武装勢力の対立、周辺国の介入などにより、1990年代初めより不安定な情勢が継続してきました。東部を中心に国連PKOが展開していますが、豊富な鉱物資源を目当てに武装勢力が乱立し、住民を襲撃する事件が頻発。治安の改善が引き続き課題となっています(外務省 新規ウィンドウで開く)。

戦闘の影響を逃れた人びとが暮らす国内避難民キャンプ
© Michel Lunanga/MSF

コンゴ民主共和国の人道状況は

コンゴの人道状況は2022年、さらに悪化しました。武装勢力による暴力の激化が主な原因で、特に東部北キブ州における反政府武装勢力「3月23日運動(M23)」の復活が大きく影響しています。

紛争と治安の悪化により190万人が避難している同州では、さらに60万人近くが避難を余儀なくされました。2022年末の時点で、2600万人以上が支援を必要としており、570万人以上が避難生活を強いられています。これはアフリカ大陸で最大の数となります(2022年、国連難民高等弁務官事務所)。

北キブ州にあるブレンゴ国内避難民キャンプの様子
© Michel Lunanga/MSF

コンゴ民主共和国での国境なき医師団(MSF)の活動は

アフリカ大陸で第2位の面積をもつコンゴ。長年にわたる武力抗争、医療体制のぜい弱さ、エボラウイルス病はしかの流行、性暴力が横行するといった多くの問題を抱えています。

コンゴ26州のうち20州で活動するMSFは、同国史上で最大のエボラ流行(2019~20年)やはしか流行(2018~20年)に対応してきました。このほか一般診療、性暴力被害者へのケア、栄養治療、予防接種、手術、小児・妊産婦のケア、HIV/エイズ、結核、コレラの治療・予防などを提供しています。

また2022年、はしかがコンゴの保健区域のほぼ半数で流行レベルに達し、15万人近い患者と1800人の死亡が報告されました。MSFは45の具体的なはしか対応を実施し、200万人以上の子どもたちに予防接種を実施しました。

丘の上からキブ湖を眺めるMSFのスタッフと子ども
© Igor Barbero/MSF

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