医療ガイドライン・研究論文
国境なき医師団（MSF）は患者さんへ提供される医療の質を第一に考え、現地で活動する医療者をサポートする医療ガイドラインや医薬品の調達・品質を担保するシステムを設置しています。また人道危機の現場で豊富な活動経験を持つMSFは、これまでに多くの重要な研究を実施・発表し、国際保健の分野の発展に貢献してきました。
医療ガイドライン（英語）
MSFは現地で活動する医療者をサポートするため、複数の言語で医療ガイドラインを作成しています。ガイドラインは、MSFの活動経験、世界保健機構（WHO）、国際医療機関や医学・化学雑誌などから収集した科学的データに基づいています。ガイドラインは専門家によって定期的に見直され、更新されます。MSFのガイドラインは世界中の何万人もの人びとに配布され、WHOやユニセフなどの国際的な保健機関でも使用されています。公表されている以下のガイドラインは無料で閲覧・ダウンロードできます。
医療ガイドラインの種類
- 診療ガイドライン
- 基礎医療品ガイドライン
- 産科・新生児ケアガイドライン
- コレラ流行対応ガイドライン
- はしか流行対応ガイドライン
- 結核ガイドライン
- 衛生工学ガイドライン
研究論文（英語）
MSFは活動地での人道・医療援助活動の他に、現場での経験に基づいたさまざまな研究も行っています。これまでに100以上の学術誌に論文を掲載しており、発表された論文が臨床現場のプロトコル更新やアドボカシー活動に利用されることもあります。これらの論文はログイン不要で全文を無料で観閲できます。
研究論文の例
- The effect of home-based care on housebound patients and their caregivers in two Palestinian refugee camps in Lebanon: a qualitative study. Lancet
- Europe’s migrant containment policies threaten the response to covid-19, BMJ
- A Randomized, Controlled Trial of Ebola Virus Disease Therapeutics. New England Journal of Medicine
研究論文に関するメールマガジン（英語）
Global Health ReviewメールマガジンではMSFのプロジェクトや研究に関連する最新の学術論文の情報を定期的 にメールでお送りしています（英語）。
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医薬品の調達・品質管理（英語）
MSFは患者さんに提供する医薬品の品質を担保するため、現場で必要な医薬品、ワクチン、医療物資 や機器などの購入、保管、発送を担当する独自の調達センターを設置しています。また医薬品は世界保健機構（WHO）の事前承認や、米国や日本などの信頼できる規制当局（※）で承認審査を受け、登録認証された医薬品を使用しているほか、現地での品質管理も厳格に行っています。
- ※米国の食品医薬品局（FDA）や日本の医薬品医療機器総合機構（PMDA）など
- 医薬品の調達について（英語）"MSF Medical Product Procurement"
- 品質管理について（英語）"MSF Medical Product Qualification Scheme"
- ©Julie Remy