はしか

基本情報

どんな病気?

感染力が非常に強いウイルス性疾患。感染から10~14日後に、高熱、発疹(ほっしん)、鼻水、咳、結膜炎といった症状が現れる。ほとんどの場合は2~3週間で回復するが、低・中所得国では、感染者のうち最大20%が重度の下痢、肺炎などの呼吸器感染症、視覚障害、脳炎といった合併症を起こし、15%が死亡する。栄養失調のような免疫を衰えさせる他の病気にもかかっている子どもの死亡が非常に多い。麻疹(ましん)とも呼ばれる。

流行地域

コンゴ民主共和国、中央アフリカ共和国ほか、保健担当局に定期予防接種を行う体制が整っておらず、ワクチン接種の進まない国の紛争地域や、人口過密の難民キャンプなどで特に流行している。

感染経路

空気感染

治療

特別な治療法はなく、感染者を隔離し、対症療法と合併症の治療を行う。

予防

安全で費用対効果の高いワクチンがあり、予防は難しくない。

2021年、国境なき医師団(MSF)は流行対策として、はしかワクチンを162万8600人に接種した。

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