海外派遣スタッフ体験談

病院運営に必要なロジスティックをマネジメント

神脇 英治

ポジション
ロジスティシャン
派遣国
パキスタン
活動地域
ハングー
派遣期間
2014年5月~2014年11月

QMSFの海外派遣に再び参加しようと思ったのはなぜですか?また、今回の派遣を考えたタイミングはいつですか?

今回が2回目の派遣ですが、最初の派遣では習う事ばかりだったので、覚えた技術や経験を活かしてさらにMSFの活動に貢献したいと思ったからです。それに加えて、行った事のないほかの国・地域で暮らして、実際はそこで何が起こっているかを自分の目で見てみたいと思ったからです。

前回の派遣を終えた後、少し休んでから次の活動へ参加したいと伝えてありました。

Q派遣までの間、どのように過ごしましたか? どのような準備をしましたか?

働いていました。

Q過去の派遣経験は、今回の活動にどのように活かせましたか? どのような経験が役に立ちましたか?

それぞれのプログラムで重要視する事柄は多少違うのですが、前回の経験からMSFの仕事の流れや注視するべき事がわかっていたので、仕事を把握するのが前回よりも容易でした。

Q今回参加した海外派遣はどのようなプログラムですか?また、具体的にどのような業務をしていたのですか?
ハングーの病院 ハングーの病院

ER(救急)と外傷治療が目的のプログラムでした。現在は産婦人科のサポートもしています。

私はロジスティック・マネジャーでしたので、電気、上下水道、建設、車両管理、セキュリティー、物資調達・管理、設備メンテナンス、医療機器メンテナンス、住宅メンテナンス、廃棄物処理など、病院運営に必要な非医療系業務を幅広くマネジメントしていました。

海外派遣スタッフは9~10人、現地スタッフの総数は140人くらいだったと思います。自分の管轄のロジスティック・チームは64人で構成されていました。

もともとは銃創患者など外傷患者の救命が目的のプログラムでしたが、現在は産婦人科のニーズが増えています。

Q派遣先ではどんな勤務スケジュールでしたか? また、勤務外の時間はどのように過ごしましたか?

朝8時から夕方6時までが勤務時間で、午後1時から2時までが昼休みでした。勤務外の時間は、インターネット、読書、ゲームをする事が多かったです。ほかの海外派遣スタッフと映画やサッカーをテレビで見て過ごす事も多かったです。

Q現地での住居環境についておしえてください。

病院と同じ敷地内にある宿舎でそれぞれ個室を与えられていました。ほとんどの寝室はエアコンも設置されていました。トイレは水洗でシャワーはお湯がでました。住居環境はいたって快適でした。

Q活動中、印象に残っていることを教えてください。
現地では民族衣装のシャルワーズ・カミーズを着て活動 現地では民族衣装のシャルワーズ・カミーズを着て活動

今までも、いくつかの国で暮らした経験や多くの国を旅行で訪れた事がありますが、文化的・宗教的な価値観の違いで物事の捉え方がこうも違うのかと驚く事は、今回が一番多かったです。

Q今後の展望は?

今後も続けていきたい気持ちはありますが、今現在は未定です。条件が揃えば、また参加したいです。

Q今後海外派遣を希望する方々に一言アドバイス

MSFのほかの活動経験者の方も言われていますが、とりあえず一歩踏み出してやってみなければわかりません。日本の国内では絶対に経験できない事ですので、その環境の中に自ら身を投じれば、知らなかった自分の一面を発見できるかも知れません。

MSF派遣履歴

  • 派遣期間:2013年4月~2013年10月
  • 派遣国:ウガンダ
  • プログラム地域:アルーア
  • ポジション:ロジスティシャン

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