【世界結核デー】動画:今こそ5ドルに ──結核の検査を、必要な誰もが受けられるように

2024年03月23日

世界で年間130万人*もの命を奪う結核。治療が可能な病気であるにもかかわらず、多くの人が検査や治療から取り残されている。その理由の一つが、検査に関する費用の高さだ。
 
結核診断に使われる検査機器『GeneXpert』の検査カートリッジの価格の高さから、多くの低・中所得国は、診断を必要とするすべての人びとへ検査を広げることができずにいる。販売元のダナハー社とセフィエド社は、低・中所得国において検査カートリッジ1つ当たりの価格を10 ドルとしてきた。これに対し国境なき医師団(MSF)は複数の団体とともに、価格を5ドルに下げても利益が出るはずだと訴え続けてきた。
 
これらの活動により、2023年9月、ダナハー社は結核診断の検査カートリッジの価格を10ドルから8ドルに引き下げると発表した。この20%の引き下げは重要な一歩であるが、十分ではない。世界で多くの人が検査を受けられるようにするためには、5ドルまで引き下げる必要がある。
 
結核だけでなく、同社が低・中所得国で1当たり15~20ドルで販売しているHIV、肝炎、性感染症、エボラ出血熱などの検査カートリッジの価格をすべて5ドルに引き下げるよう、MSFは求めている。

3月24日の世界結核デーを前に、この取り組みを約90秒の動画で伝える。
 
*2022年結核死者数(WHO)

参考:2023年9月公開動画

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