西日本豪雨:被害大きい3県に医療調査チームを派遣

2018年07月10日掲載

 西日本を中心とする豪雨被害を受けて、国境なき医師団(MSF)は7月10日、被災地に医療ニーズを調査するチームを派遣した。被害が大きく死者と行方不明者が多数にのぼる広島・岡山両県と愛媛県に向けて各1チーム、計2チームが出発した。現地では、各県の災害対策本部や全国から現地入りしている医療援助組織などと連携し、医療が届いていない地域の特定や、喫緊の医療ニーズを調査する。調査期間は2日間で、調査結果に基づいて医療援助活動計画を策定する。

派遣を前にブリーフィングを受けるチーム。東京から指揮を執るコーディネーターも自然災害の緊急医療援助の経験が豊富だ派遣を前にブリーフィングを受けるチーム。東京から指揮を執るコーディネーターも自然災害の緊急医療援助の経験が豊富だ

緊急医療援助の経験豊富なチーム

現地入りするのは、医療スタッフとロジスティシャンで、国内外で緊急医療援助活動の経験が豊富だ。愛媛県入りするチームの看護師、倉之段千恵はパプアニューギニアでの活動から今月帰国した直後に、この調査チームに参加を決めた。「愛媛大学医学部で看護を学んだため現地の土地勘がある。また地元医療者とのつながりもあるため、ネットワークを生かして調査に臨みたい」と意気込む。

MSFは世界の紛争地や自然災害の被災地などで緊急医療・人道援助活動を行う国際的な援助団体。水害や台風、地震などの大規模自然災害での医療援助活動にも数多くの実績をもつ。日本国内においても2016年の熊本地震、2011年の東日本大震災、1995年の阪神・淡路大震災の被災地で緊急の医療援助を行った。MSFの医療援助活動の実施においては、調査チームによる事前の医療ニーズ調査や被害分析が必須プロセスとなっている。

活動資金について:今回の活動資金については現段階では「緊急チーム」募金に寄せられている資金でまかなう予定。今後、活動規模によりさらに資金が必要と判断した場合には、今回の災害のための募金活動を開始し、ホームページやSNSで告知する。「緊急チーム」募金についてはこちら
 

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