外科医

限られた医療器材・設備・人材の下、判断力と技術、幅広い経験をもとに、さまざまな疾患へ臨機応変に対応します。国境なき医師団(MSF)のプロトコルに従い、診療から術後のケアまで自立して行える能力・スキルが必要です。主に自然災害や紛争、暴力が多発する地域で負傷者をケアします。

ナイフや大型の鎌による刺し傷や切り傷、交通事故、銃創や腹部消化器外科の他に肺や心血管を含む幅広い症例での外科的手術を手掛けます。整形外科医がいない活動地では、骨折も外科医が対応します。産婦人科医がいない活動地では、助産師と協力し、帝王切開も担当します。
現地スタッフへの指導・教育も業務に含まれます。

派遣期間の目安は3カ月からです。

主な業務内容

  • 銃創・刺創・爆傷、交通外傷、急性腹症、鼠径ヘルニア嵌頓、虫垂炎等に対する体幹部手術
  • 創外固定、牽引、ギプス等による骨折治療
  • コンパートメント症候群に対する筋膜切開
  • 腱縫合、四肢切断、筋皮弁術
  • 帝王切開、産道裂傷縫合、異所性妊娠の卵管切除、産後弛緩出血の対応(バルーン圧迫、子宮亜全摘)、胎盤遺残の子宮内掻爬術など
  • 広範囲熱傷管理、植皮術、減張切開(ブルーリ潰瘍の症例など)
  • 心嚢ドレナージや胸腔ドレナージを含む外傷初期診療
  • その他、血管損傷の修復、静脈グラフトによる再建術、恥骨上尿道カテーテル留置術、嵌頓包茎に対する包皮切開術などの多岐にわたる症例を手掛けることもあり
  • CTがない状況で、X線単純写真もしくは超音波のみによる画像診断
  • 手術器具の管理やガイドラインおよびプロトコル遵守の監督
  • 術前診察での外科的リスク評価、および術後管理と回診
  • 外科手術の量的データを収集・分析およびモニタリング
  • 検査が限られる環境下での病棟管理
  • スタッフ研修の計画、評価、監督

応募条件

経験・スキル

  • 必須求める人物像に記載されている資質を参照
  • 必須後期研修後、2年以上の臨床経験
  • 必須外科の専門医資格
  • 必須外傷・骨折・熱傷・腱の縫合経験
  • 必須マネジメントまたは教育の経験
  • 必須帝王切開の臨床経験
  • 必須英語またはフランス語で業務ができること
  • 歓迎災害医療、マスカジュアルティ・マネジメントの臨床経験またはトレーニング参加経験
  • 歓迎離島やへき地、途上国など人材や資材に限りがある環境での臨床経験
  • 歓迎複雑骨折や開放骨折の臨床経験

応募書類

MSFの海外派遣への応募書類は、下記の専用フォームで受け付けています。履歴書(英語自由形式)、志望動機書(英語自由形式)、各職種の必要書類をご確認いただき、ダウンロード、ご準備のうえ、下記専用フォームにてご応募ください。

  • 書式自由の履歴書については、こちらの例PDFを参考に作成してください。

外科医の仕事

医療ガイドライン

必須医薬品、臨床ガイドライン、難民の健康、結核、産科学など途上国での医療活動に必要な臨床や薬品に関する情報をウェブサイトで公開しています(英語)。PDFや電子書籍のほか、スマホアプリでも配信中です。書籍は説明会会場で閲覧できます。

外科・産婦人科・麻酔科セミナー

過去の講義はこちらから

過去に開催したセミナーの模様は動画でご覧いただけます。

海外派遣スタッフの声

海外派遣スタッフはなぜ国境なき医師団の活動に参加したのでしょうか。派遣地で経験した業務や生活はどのようなものでしょうか。国境なき医師団日本から派遣された外科医の声をお届けします。

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