海外派遣スタッフ体験談

見たこともない症例、専門外の体験も自信につながる

2019年02月26日

間瀬 健次

職種
外科医
活動地
南スーダン
活動期間
2018年9~10月

公立病院勤務中、年休を使って初めてMSFに参加。ベンティウの国連文民保護区内にあるMSF病院で活動した。

日本で見ない症例に驚き

ベンティウ国連文民保護区 © Dominic Nahr/MAPS
ベンティウ国連文民保護区 © Dominic Nahr/MAPS
事前から情報収集していったので予想はしていましたが、銃創、蛇咬傷に人咬傷(!)、乳児の熱傷など、日本では見ない症例に驚くばかりでした。整形外科や産婦人科、熱傷の治療方法などは、日本でさらに研さんを積む必要があると感じました。

国や職が違っても報・連・相はカギ

多国籍チームではコミュニケーションが肝心 © MSF
多国籍チームではコミュニケーションが肝心 © MSF
現場では、必ずしも英語を母国語とするスタッフが多いわけではないので、英語はあくまでもコミュニケーションの手段でした。お互いに理解しようという思いが強く、業務の上で大きな苦労はありませんでした。チームの人間関係がよく、上司にあたるイギリス人医師には細かいことも報告・連絡・相談して、問題が発生しそうになるとすぐにコミュニケーションをとり解決していました。

役立った教科書

初めての活動参加ということもあり、ガイドラインや教本をPDFで持っていきました。日本赤十字社の『Surgery in Africa:極限状況における外科治療:途上国で活動する外科医/看護師のための手術書』はたびたび参考にしました。

不安を自信に変える

仲間とともに手術に挑む筆者(中央)© MSF
仲間とともに手術に挑む筆者(中央)© MSF
「果たして自分は現場で本当に医療ができるのか」という思いがあり、特に自分の専門分野ではない症例については不安ばかりでした。でも今は、「十分な準備を重ねてきたなら勇気を持って一歩を踏み出してください」と言いたいです。困難な状況に陥っても仲間が助けてくれます。
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