プロジェクト・コーディネーター

プロジェクト全体の指揮を執ります。プロジェクトの運営管理(企画・実施、評価、閉鎖など)、チームマネジメント、人事・財務管理をします。プロジェクトの目的を明確に定め、医療・非医療スタッフで構成される多国籍チームを引っぱります。
プロジェクトの代表者として、現地の政府機関や有力者、他団体との連携や交渉もします。国境なき医師団(MSF)の憲章やプロジェクトについて説明し、人道危機に陥っている人びとの代弁者となることも重要な任務です。万が一、現地スタッフ・海外派遣スタッフに危険が迫った場合は、プロジェクトの一時撤退・完全撤退などの難しい決断を迫られます。
さまざまなプロジェクトでプロジェクト・コーディネーターとして経験を積むことにより、活動国内全てのプロジェクトを統括する活動責任者へとキャリアアップする場合もあります。
派遣期間の目安は1年~です。
主な業務内容
- 活動国の活動責任者と協議しながらプロジェクトの優先事項や課題を見極め、現地の状況をモニタリング
- 医療コーディネーターと連携してデータ収集や疫学監視体制をつくり、医療プロトコルやプログラム内容などを決定
- プロジェクト地におけるMSFの認知度を高めるための広報活動
- 首都のコーディネーション・チームからの指示を、書面や口頭で効果的に現場へ伝達
- 安全確保のためプロトコルの徹底を活動スタッフに促し、監督
- アドミニストレーション担当者と連携しながら人事関連の方針や手続きを決裁
- 物資の発注・調達業務、在庫管理や財務指標の監督

応募条件
経験・スキル
- 必須求める人物像に記載されている資質を参照
- 必須人道援助の分野において2年以上の経験、そのうちプロジェクトの設計やモニタリング・評価、チームマネジメントの経験1年以上
- 必須現地当局、または現地組織や団体、国際団体との話し合いなどの経験を持ち、自信を持って取り組める能力
- 必須団体の代表者として、現地および国際組織などと交渉する能力
- 必須安全管理能力
- 必須団体を代表して、広報・アドボカシー活動の情報を発信することへの理解
- 必須多国籍、多職種のチームで業務を行う能力
- 必須仕事に優先順位をつけ効率的に業務を行う能力
- 必須強いリーダーシップ
- 必須英語またはフランス語での高いコミュニケーションスキル
- 歓迎国際公衆衛生の知識
- 歓迎医療援助団体での勤務経験
- 歓迎多国籍な環境での勤務経験
- 歓迎安全状況分析の知識
応募書類
MSFの海外派遣への応募書類は、下記の専用フォームで受け付けています。 履歴書(英語自由形式)、志望動機書(英語自由形式)、各職種の必要書類をご確認いただき、ダウンロード、ご準備のうえ、下記専用フォームにてご応募ください。
-
①
履歴書(英語自由形式)
-
②
志望動機書(英語自由形式)
- ③
-
※書式自由の履歴書については、こちらの例
を参考に作成してください。
プロジェクト・コーディネーターの一日
イラクの国内避難民プロジェクトのMSFチームで働くプロジェクト・コーディネーターの一日を追ったドキュメンタリー動画です。
プロジェクト・コーディネーターの体験談
海外派遣スタッフはなぜ国境なき医師団の活動に参加したのでしょうか。派遣地で経験した業務や生活はどのようなものでしょうか。国境なき医師団日本から派遣されたプロジェクト・コーディネーターの声をお届けします。
-
プロジェクトの責任者として 幅広い関係者と信頼関係を築く
上西 里菜子
- 活動地
- ジンバブエ
- 活動期間
- 2019年1月~2020年12月
-
ビジネスの世界から転身し、人道援助の世界に。リーダーとして派遣国の全てのプロジェクトを指揮・統括
村田 慎二郎
- 活動地
- スーダン、シリア、イエメンなど
- 活動期間
- 2004年~
-
現場の責任者として関係各所と交渉も:萩原 健
萩原 健
- 活動地
- イエメン
- 活動期間
- 2017年12月~2018年3月
- ©Tom Barnes