産婦人科医

限られた医療器材・薬剤・人材という環境の下、誰もが安全に出産できるように、国境なき医師団(MSF)のガイドラインに則り産科医療に従事します。産婦人科医は、主にハイリスク妊娠の周産期管理を行い、産科手術の施行と術前・術後管理も担当します(正常分娩は現地の助産師が介助に当たります)。多くのプロジェクトでは産婦人科医が一人のため、24時間オンコールとなります。
また、常位胎盤早期剥離、子宮破裂、子癇、骨盤位の経膣分娩など現在の日本の臨床現場ではあまり遭遇しないような妊娠合併症にも柔軟に対応することが求められるため、現場では、迅速で的確な判断力と高い技術力が求められます。
派遣期間の目安は3カ月からです。
【中東エリアにて活動できる女性産婦人科医を緊急募集中】
MSFでは産婦人科医(性別問わず)を通年募集していますが、現在特に中東エリアでのプロジェクトにおいてニーズが急速に高まっているため産婦人科医を緊急募集しています。
中東エリアでは産科対応は女性が行うという宗教的・文化的背景があるため、今回の緊急募集は女性産婦人科医を対象とします*。
以下の募集要項をご参照の上、ご関心のある方はぜひご応募ください。
- 応募締切:緊急募集のため早めの応募をお願いします。応募された方より順に選考プロセスを開始します。採用が決まり次第、募集は終了となります。
- ※この派遣に限らず、産婦人科医は通年募集(性別問わず)しています。
- 産婦人科医の主な業務内容、応募条件や応募書類・応募方法は本ページ内に記載しています。
- 言語:英語で業務ができる方(フランス語など多言語が話せる方は尚可)
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※CEFR
にて、英語はB2レベル以上、その他言語レベルはA2以上
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※CEFR
- 応募から派遣までの流れはこちら
- 待遇と諸制度はこちら
- お問い合わせ・個別相談:この募集に関するご質問はrecruit@tokyo.msf.orgまでお送りください。緊急募集に応募をご検討の方にオンラインでの個別相談も受け付けています。ご希望の方はこちら
よりお申し込みください。
*以下の指針に基づき、女性を対象とした募集を行っています。
平成18年厚生労働省告示第614号) 最終改正:平成27年厚生労働省告示458号 労働者に対する性別を理由とする差別の禁止等に関する規定に定める事項に関し、事業主が適切に対処するための指針。
詳しくはこちら
(2025年1月掲載)
主な業務内容
- 妊産婦死亡率の低下を目指し、主にハイリスク妊娠の周産期管理を遂行、急速遂娩(吸引・鉗子分娩、帝王切開術)、弛緩出血に対する内科的・外科的(開腹下子宮摘出や各種縫合術)治療、流産治療(薬物・手術)など
- MSFガイドラインの実践と監督、病棟や分娩室の物品や環境の整備と監督
- 現地スタッフ(医師や助産師)への指導や教育、管理業務(採用、業績評価など)
- 活動レポートの提出やデータ管理(患者ファイル、用紙、統計、データベースなど)
- 産科医療に必要な医薬品や手術器具の管理・発注

応募条件
経験・スキル
- 必須求める人物像に記載されている資質を参照
- 必須産婦人科専門医資格
- 必須緊急分娩/帝王切開/開腹による子宮摘出術の経験
- 必須新人などへの指導や教育業務の経験
- 必須英語またはフランス語で業務ができること
- 歓迎熱帯医学の知識または臨床経験
- 歓迎離島やへき地、途上国など人材や資材に限りがある環境での臨床経験
- 歓迎HIV/エイズなど感染症のある妊産婦ケアの経験 など
応募書類
MSFの海外派遣への応募書類は、下記の専用フォームで受け付けています。 履歴書(英語自由形式)、志望動機書(英語自由形式)、各職種の必要書類をご確認いただき、ダウンロード、ご準備のうえ、下記専用フォームにてご応募ください。
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①
履歴書(英語自由形式)
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②
志望動機書(英語自由形式)
- ③
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※書式自由の履歴書については、こちらの例
を参考に作成してください。
医療ガイドライン
必須医薬品、臨床ガイドライン、難民の健康、結核、産科学など途上国での医療活動に必要な臨床や薬品に関する情報をウェブサイトで公開しています(英語)。PDFや電子書籍のほか、スマホアプリでも配信中です。書籍は説明会会場で閲覧できます。

外科・産婦人科・麻酔科セミナー
海外派遣スタッフの声
海外派遣スタッフはなぜ国境なき医師団の活動に参加したのでしょうか。派遣地で経験した業務や生活はどのようなものでしょうか。国境なき医師団日本から派遣された産婦人科医の声をお届けします。
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世界の「広さ」を知る経験に──産婦人科医として向かったナイジェリアで
窪田 葵
- 活動地
- ナイジェリア
- 活動期間
- 2024年8月~10月
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原点は祖父母の戦争体験──内戦が続くイエメンで、産婦人科医として命に向き合う
濱川 伯楽
- 活動地
- イエメン
- 活動期間
- 2021年4月~8月、2022年8月~12月
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月500件を超える圧倒的な分娩数 チームワークで母子の命を守る
山下 創
- 活動地
- 南スーダン
- 活動期間
- 2022年7月~10月
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限られた資源で 「患者さんを何としても助けたい」
赤羽 宏基
- 活動地
- 南スーダン
- 活動期間
- 2019年6月〜7月
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経験豊富なスタッフにも支えられ貴重な経験ができた
米澤 出
- 活動地
- ナイジェリア
- 活動期間
- 2019年1月~2月
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産科フィスチュラの名医・ババジーとの出会い
空野 すみれ
- 活動地
- ナイジェリア
- 活動期間
- 2018年11月~12月
- ©Malak Shaher/MSF