海外派遣スタッフ体験談

手術室をたった1日で!? 困難をチームで乗り越える

2019年02月26日

大竹 優子

職種
手術室看護師
活動地
イエメン
活動期間
2018年7~9月

日本の総合病院で手術室に勤務後、退職。タイで熱帯医学コースを受講してMSFへ参加。今回が3回目の派遣。紛争の前線近いモカで活動。

たった1日で手術室を作る

モカに作った外傷センター © MSF
モカに作った外傷センター © MSF
戦闘の前線に近い町に外傷センターを作る緊急プロジェクトでした。手術室・滅菌室・衛生管理室のセットアップをするのに与えられた時間はたった1日。手術室には手術台と麻酔器、滅菌室には小さな洗い場が1つと滅菌器だけ。衛生面や室内の動線、汚物の処理やトレーニングも必要で、「無理!」とも思いましたが、スタッフの協力により翌日のオープンに無事に間に合わせることができました。

患者は紛争の被害者

負傷した患者さんの緊急手術 © MSF
負傷した患者さんの緊急手術 © MSF
病院オープンから患者はどんどん増えました。地雷や銃で負傷した患者さんが多かったです。地雷の被害では、一家やグループで移動中に巻き込まれ、1度に多くの患者が運ばれてくることが何度もありました。ある男の子は、遊んでいて手にしたものが爆発して右手の親指を切断するしかありませんでした。

住居の部屋は密室状態!

スタッフは大きな一軒家をシェアして生活しました。宗教上の理由から、男性が窓から外を見ると「女性を見ている」と思われてトラブルが起こることがあるため、窓は全て紙とテープで覆われていました。毎日40℃以上あるなか、エアコンがよく効かないときはとても暑かったです。

高度な設備がなく苦渋の決断も

センターで最初に生まれた赤ちゃん © MSF
センターで最初に生まれた赤ちゃん © MSF
腹壁破裂(臓器がお腹の外に飛び出した状態で生まれる先天性の奇形)で生まれてきた赤ちゃんがいました。先進国のような医療設備はなく、的確な術前診断も、手術もできず、搬送した先でも手術は難しいだろうという状態。限られた時間を家族で過ごせるように努めることしかできず、悔しい思いもしました。
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