海外派遣スタッフ世界の現場から

現場に足を運ぶ大切さを実感 「患者さんのために」との思い強く

伊藤 洋子

ポジション
アドミニストレーター
活動地
パプアニューギニア
活動期間
2018年8月~2019年5月

前職は開発NGOの職員として海外で勤務。経験を活かして人道支援に携わりたいとMSFに参加。初めての活動は、パプアニューギニア!ずっと行ってみたかった場所でした!

活かせた前職での経験

職場のアドミニストレーターの同僚たちと © Yoko Ito/MSF

職場のアドミニストレーターの同僚たちと © Yoko Ito/MSF

もともと、国際NGOの開発援助の現場で働いてきました。経験を活かして人道援助の現場でも働きたいと思い、MSFに参加しました。前職では、プロジェクト・マネジャーや、人事・会計なども経験していました。今回のプロジェクトでも、財務と人事を担当しました。財務では、アシスタントが入力した会計データや経理の書類を確認したり、支払い手続きをしたりしていました。人事では、新しい現地スタッフの採用や、有給休暇の取得状況の管理の他、無断欠勤や行動規範に違反した人の面談などを行っていました。

前職では、現地スタッフを面接して採用するような、まさにMSFの仕事のようなこともやっていました。そうした前職での経験はとても役に立ちました。また、簿記の資格を持っているのですが、経理に関わるのであれば、簿記の知識があると良いと思います。 

自分の目で現場をみる

現地では、結核患者のためのプロジェクトが行われています。仕事の合間に、積極的にMSFのクリニックを訪ねるよう心がけました。自分が雇用した現地スタッフの様子だけではなく、病院に来る患者さんの様子もよく知りたいと思ったからです。

患者さんには、よく声を掛けました。結核患者は飲む薬の量が多く、「薬を飲むのは本当に大変だ」と話してくれた患者さんもいました。

雇用した現地スタッフの様子にも目を配りました。残業代のことや、病院の設備のことなど、彼らなりに考えていることがたくさんあります。できるだけ耳を傾けて、改善できるところは改善するよう努めました。病院に休憩室がほしい、という声が寄せられたときには、看護師マネジャーに事情を説明して休憩室を作ってもらいました。最後は、湯沸かし器と炊飯器も完備されている休憩室ができ、現場の声を反映できてとても良かったと思います。 

忘れられない患者さんたち

治療を受けている患者さん同士が、悩みや経験を共有して励まし合う集まりを見学させてもらった時のことがとても印象に残っています。ある女性のことが忘れられません。家族からも拒絶され、「孤独だ」と涙ながらに話していました。パプアニューギニアでは、結核患者はいまだに差別されています。悲しいことに、家を追い出されて、ホームレスになってしまった患者さんまでいるということでした。また、家族から病気がうつる、と言われて、子供と一緒に寝られないという人もいました。

MSFの病院で、治療が終わった患者さんたちを祝う卒業式にも参加することができました。そこで、結核にもHIVにもかかっている二重感染患者の女性にも会いました。彼女は20代。MSFの治療で結核は治ったのですが、HIVの影響でとても痩せていて。聞けば、別のMSFスタッフによるアウトリーチ活動で治療にアクセスできるようになったそうです。当時、そのスタッフの帰国が迫っていました。卒業式では、彼女が泣いてスタッフとの別れを惜しんでいた姿が忘れられません。

私は医療従事者ではありませんが、こうしてMSFの病院を訪ねることで、さまざまな患者さんの目の当たりにし、「患者さんのために働いているのだ」との思いを改めて強く持つことができました。 

同僚との時間も大切に

同僚とのお出かけの様子 © Yoko Ito/MSF

同僚とのお出かけの様子 © Yoko Ito/MSF

他の外国人スタッフと一緒に、よく週末を過ごしていました。バーベキューをしたり、公園へ行ったりしたことが楽しい思い出です。現地に行ってから、実は同僚の影響でケーキ作りを始めました!一時期、ほぼ毎晩ケーキを焼いていたのですが、おいしいものも食べられ、ストレス解消にもなったので、一石二鳥でした。多文化な職場で働くのは大きな挑戦でしたが、大変貴重な経験になりました。 


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