小児科医
小児科領域における(外科手術を除く)すべての診療と指導・教育を担当します。主にマラリア、急性呼吸器感染症、栄養失調、結核、HIVなどの急性期症例に対応します。診断、治療は国境なき医師団(MSF)のガイドラインに基づきます。指導・教育は現地スタッフへの臨床実習や講義などを行います。プロジェクトでは現地スタッフと協力してオンコール対応となります。複雑な症例ではオンラインでの遠隔診療を通じて専門家とともに診療にあたることもあります。
限られた資源(検査、治療、人材)で、ときに小児科医は自身のみで死亡率の高いセッティングとなることもあり、高いリーダーシップとマネジメント能力が求められます。日々変化するニーズや発生する問題に臨機応変に対応する必要があります。
派遣期間の目安は6カ月からです。
主な業務内容
- 栄養失調患者、新生児の蘇生及び低出生体重児の治療・指導や糖尿病やネフローゼ症候群、心疾患などの慢性期の管理
- 様々な感染症がある小児患者の外来診療に関する指導
- MSFのガイドラインの実践と監修、必要に応じて院内でのプロトコル(院内感染防止対策など)の作成や企画の立案や指導
- 活動レポートの提出やM&Mカンファレンスの資料作り、データ管理(患者ファイル、用紙、統計、データベース、死因調査など)
- 予防接種、患者並びに患者家族や医療従事者間のコミュニケーションに関する指導
- 小児医療に必要なや薬剤や検査試薬、物品の管理、発注
- 必要に応じて外科医と連携・周術期(術前術後管理)の管理
応募条件
経験・スキル
- 必須求める人物像に記載されている資質を参照
- 必須小児科専門医資格
- 必須英語もしくはフランス語で業務ができること
- 必須マネジメントや教育の経験
- 歓迎APLS、HBB
- 歓迎新生児ケア、NICUでの経験
応募書類
MSFの海外派遣への応募書類は、下記の専用フォームで受け付けています。 履歴書(英語自由形式)、志望動機書(英語自由形式)、各職種の必要書類をご確認いただき、ダウンロード、ご準備のうえ、下記専用フォームにてご応募ください。
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①
履歴書(英語自由形式)
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②
志望動機書(英語自由形式)
- ③
- ※書式自由の履歴書については、こちらの例を参考に作成してください。
小児科医の仕事
医療ガイドライン
必須医薬品、臨床ガイドライン、難民の健康、結核、産科学など途上国での医療活動に必要な臨床や薬品に関する情報をウェブサイトで公開しています(英語)。PDFや電子書籍のほか、スマホアプリでも配信中です。書籍は説明会会場で閲覧できます。
海外派遣スタッフの声
海外派遣スタッフはなぜ国境なき医師団の活動に参加したのでしょうか。派遣地で経験した業務や生活はどのようなものでしょうか。国境なき医師団日本から派遣された小児科医の声をお届けします。
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開業医から国境なき医師団へ──小児科医として世界の子どもの命を守る
金子 光延
- 活動地
- タンザニア
- 活動期間
- 2023年4月~10月
- 海外派遣スタッフ体験談
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医療で世界は変えられない──それでも目の前の命のために アフガニスタン、小児医療の現場から
浦部 優子
- 活動地
- アフガニスタン
- 活動期間
- 2022年10月~2023年5月
- 海外派遣スタッフ体験談
- 小児科医
- アフガニスタン
- 紛争
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手のひらからこぼれるように失われる命 栄養失調の子どもたちを守りたい
蟹江 信宏
- 活動地
- リベリア
- 活動期間
- 2020年12月~2021年6月
- 海外派遣スタッフ体験談
- 小児科医
- リベリア
- 栄養失調
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治療を完遂できなかった悔しさ 患者「理解」の大切さ学んだ
松浦 潤
- 活動地
- 南スーダン
- 活動期間
- 2020年6月~7月
- 海外派遣スタッフ体験談
- 小児科医
- 南スーダン
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「生まれた小さい赤ちゃんが助かってほしい」は全世界共通の願い
袖野 美穂
- 活動地
- イエメン
- 活動期間
- 2019年7月〜2020年1月
- 海外派遣スタッフ体験談
- 小児科医
- イエメン
- ©Malak Shaher/MSF