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BASE TALK — 末藤千翔(活動責任者)
2025.04.03

【エピソード9】若い頃に培った国際感覚を活かし、国際人道援助の最前線へ
幼少期を海外のインターナショナルスクールで過ごし、9歳で日本へ帰国した末藤。
異文化の狭間で育った彼女は、高校時代にイギリスのサマースクールに参加。そこで出会った現地の医学生の国際感覚に強い影響を受け、将来、自分も世界のために何かしたいという想いが芽生える。
日本の大学に進学し、1年間の留学や日本の国連機関でのインターンを経験。国際社会で活躍することへの志をさらに深めた。そして、プロフェッショナルとして国際人道援助の最前線に立つことを決意する。
若くして国際的な感覚を身に着けてきた彼女は、なぜ国境なき医師団への参加を志したのか。末藤が語ります。

国境なき医師団(MSF) 活動責任者 末藤千翔(すえふじ ちか)
法政大学卒業後、国内NGOの海外派遣スタッフとして勤務した後、2012年より国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)に勤務。2015年から2017年、パリ政治学院(Sciences Po)公共政策大学院にて外交・防衛政策を研究、同大学院公共政策修士取得。2018年から国境なき医師団に参加し、アドミニストレーター(財務・人事担当)や現地スタッフの人材開発・トレーニング担当、プロジェクトを指揮統括するプロジェクト・コーディネーター、副活動責任者を経験。そして現在では活動国における全てを統括する活動責任者を務める。これまでの派遣国はバングラデシュ、シリア、フィリピン、イラク、ナイジェリア、トルコ、スーダン、アフガニスタン。

【エピソード10】紛争下の極限状態の中、いかにして病院を守ったのか
末藤の初回派遣地は90万人のロヒンギャ難民が身を寄せるバングラデシュ。2018年のことだった。当時で最大規模のプロジェクトの一員として、次々と到着・帰国する海外派遣スタッフの渡航手配を一手に引き受ける役割を担う。懸命に生き抜く難民の姿を目の当たりにし、志を共にする多くの仲間たちに出会い、医療人道援助の意義を深く心に刻んだ。
2023年、プロジェクトのリーダーとして内戦下のスーダンへ。戦闘の最前線と化した首都ハルツームの病院で、末藤は最小限の人員と資源で活動の継続を決意。末藤はどうやって、迫りくる戦闘と武装勢力から病院を守ることができたのか。
極限状態の現場のリアルを、末藤が語ります。

国境なき医師団では、海外で活動するスタッフを通年募集しています。
募集職種
医師をはじめとした医療スタッフのほか、プロジェクトを運営する人事・財務、調達担当者など、非医療スタッフも多く活動しています。経験や技術を生かして、援助の現場で働きませんか。
求める人物像
制約の多い環境において活動や生活するにあたり、海外派遣スタッフとして求められる能力などをお伝えします。
応募から派遣までの流れ
MSF日本事務局による書類選考と面接を経て、海外派遣スタッフとして登録され、その後活動地へ派遣されます。こちらより、応募から派遣の流れの詳細をご確認ください。
待遇と諸制度・キャリア形成
MSFでは、現地での活動をより効果的なものにするため、さまざまな側面からサポートを提供しています。待遇・諸制度やキャリア形成などの詳細はこちらをご覧ください。
国境なき医師団とは
国境なき医師団(Médecins Sans Frontières=MSF)は、紛争や自然災害、貧困などにより命の危機に瀕する人びとに医療を届ける、民間で非営利の医療・人道援助団体です。
1971年の設立以来、独立・中立・公平な立場で活動し、1999年には、世界中で行ってきた医療援助活動と証言活動の実績が認められ、ノーベル平和賞を受賞しました。
国境なき医師団の活動資金は、その9割以上が個人をはじめとする民間からの寄付に支えられています。これにより、資金の独立性を保ち、いかなる権力からの影響も受けず、自らの決定で必要な場所へ援助を届けることが可能になります。
2023年には、 74の国と地域で、約5万2000人のスタッフが活動しました。
日本事務局は1992年に発足。2023年には国境なき医師団日本から、35の国・地域へ103人(のべ132回)の派遣が決まりました。

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