心理士

自然災害、紛争、性的暴行などに直面し、心的外傷を受けた人びとへのケアをします。また、長引く紛争により精神的に疲弊した人びとや、HIV/エイズ、結核(TB)など中長期にわたる治療や病気への差別に苦しむ人びとに対しても心理ケアを担当します。精神科医と心理士が協力して活動する場合もありますが、心理士がイニシアティブを取って活動に当たる場合もあります。

現地心理士や心理サポートボランティアに対するカウンセリングのトレーニングは心理士が担当します。活動地の文化的背景なども考慮しつつ、認知行動療法や精神力動的精神療法など柔軟かつ幅広い心理療法やアプローチが必要です。心のケアの対象となる人びとの多くは現地語を話すため、英語(またはフランス語)通訳を介してのカウンセリングとなります。そのため、現地通訳への指導やトレーニングを行うことも重要な業務です。

派遣期間の目安は6カ月~1年間です。

主な業務内容

  • 個別の臨床カウンセリングや、心理教育
  • 必要に応じて活動環境の改善・教育、チームの取り組みを調整
  • スタッフ研修の計画、現地スタッフの教育、評価、監督など
  • 必要に応じ、現地の適切な施設への患者紹介
  • 活動レポートの提出やデータ管理(患者ファイル、用紙、統計、データベースなど)

応募条件

経験・スキル

  • 必須求める人物像に記載されている資質を参照
  • 必須(臨床心理士・公認心理師)臨床心理学または関連分野での修士号
  • 必須(臨床心理士・公認心理師)2年以上の臨床経験
  • 必須マネジメント・監督・教育の経験
  • 必須英語またはフランス語で業務ができること(※特に高い語学力・コミュニケーション力が求められます)
  • 歓迎ブリーフセラピーの経験
  • 歓迎HIV/エイズ、結核などの感染症患者へのカウンセリング経験
  • 歓迎個別、グループ、家族など各ニーズに応じたカウンセリング経験
  • 歓迎子どもを対象とした心理療法経験
  • 歓迎PTSD患者への心理療法経験

応募書類

MSFの海外派遣への応募書類は、下記の専用フォームで受け付けています。 履歴書(英語自由形式)、志望動機書(英語自由形式)、各職種の必要書類をご確認いただき、ダウンロード、ご準備のうえ、下記専用フォームにてご応募ください。

  • 書式自由の履歴書については、こちらの例PDFを参考に作成してください。

心理士の仕事

医療ガイドライン

必須医薬品、臨床ガイドライン、難民の健康、結核、産科学など途上国での医療活動に必要な臨床や薬品に関する情報をウェブサイトで公開しています(英語)。PDFや電子書籍のほか、スマホアプリでも配信中です。書籍は説明会会場で閲覧できます。

海外派遣スタッフの声

海外派遣スタッフはなぜ国境なき医師団の活動に参加したのでしょうか。派遣地で経験した業務や生活はどのようなものでしょうか。国境なき医師団日本から派遣された心理士の声をお届けします。

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