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BASE TALK — 李 理華(産婦人科医)

2025.04.17

【エピソード11】世界には出産で命を落とす妊婦が多くいる事を知り、MSFへ

産婦人科医を志したきっかけは、医学生と研修医時代、帝王切開の現場に立ち会った時の感動だった。その後、長崎で熱帯医学を学び、世界には顧みられない病気がある事を知る。また、当時働いていた大学病院では中東出身の妊婦を見る機会があり、さらに当時、中東で「アラブの春」が起こる中で、李は海外の産科医療の実情に強い関心を抱いた。
日本では考えられないような理由で、世界では出産の際に命を落とす妊婦が多くいるという事に衝撃を受けた李は、やがてMSFへの入団を目指す事となる。
 
日本と世界で活躍する産婦人科医として、李が自身を突き動かすものについて語ります。
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国境なき医師団(MSF) 産婦人科 李 理華(リ リファ)
2005年、山口大学卒業。卒後研修を経て、産婦人科医師の道を選択したことが、後の国際医療援助へ興味を持つきっかけとなった。妊産婦死亡率の高い地域での産科医療の実情を知りたいという強い思いからMSFの活動に興味を持ち、2015年に
長崎大学熱帯医学研修課程修了後、MSFでの活動を開始。山口大学医学部附属病院所属中に、南スーダン、リビア、ナイジェリアへの海外派遣を経験。その後島根県浜田医療センター勤務を経て、現在、麻生飯塚病院に勤務中。現在の病院所属中に5回目の派遣として2024年5月~7月に南スーダン、アウェイルで活動。
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【エピソード12】日本では当たり前の事が、当たり前ではない世界

初回派遣地の南スーダンの空港に降り立った李。紛争を逃れた多くの国内避難民が暮らす文民保護区が、初の勤務地だ。そこではケニア人の熟練の助産師たちとのチームワークを通じ、物資が不足する現場での産科医療を学んだ。
派遣を重ねる中、アフリカでは出産がいかに命懸けなものかを痛感する現場に数多く立ち会う。妊娠中にマラリアに感染し、陣痛を訴えながら命を落とした10代の妊婦。自分の体への負担を覚悟の上で10回も妊娠する母親、そしてその切実な背景。
日本では当たり前の事が、当たり前ではない世界。困難な現場で様々なジレンマを感じつつ、産婦人科医として李が活動を続けるその理由とは?
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国境なき医師団(Médecins Sans Frontières=MSF)は、紛争や自然災害、貧困などにより命の危機に瀕する人びとに医療を届ける、民間で非営利の医療・人道援助団体です。
 
1971年の設立以来、独立・中立・公平な立場で活動し、1999年には、世界中で行ってきた医療援助活動と証言活動の実績が認められ、ノーベル平和賞を受賞しました。
 
国境なき医師団の活動資金は、その9割以上が個人をはじめとする民間からの寄付に支えられています。これにより、資金の独立性を保ち、いかなる権力からの影響も受けず、自らの決定で必要な場所へ援助を届けることが可能になります。
 
2023年には、 74の国と地域で、約5万2000人のスタッフが活動しました。
 
日本事務局は1992年に発足。2023年には国境なき医師団日本から、35の国・地域へ103人(のべ132回)の派遣が決まりました。
紛争地での緊急医療援助 © MSF
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