家族の声

夢をあきらめず、挑戦を。
本人のやりたいことを全面的に応援したい

  • 松本 卓朗(ロジスティシャン) & 松本 美和子さん(妻)

    国境なき医師団(MSF)の松本卓朗ロジスティシャンと、シェアオフィスなどの運営会社で働く美和子さんご夫妻は、2017年に入籍したばかり。卓朗さんが紛争地に派遣されることもあるが、結婚にあたって抵抗感はなかったという。お互いの生き方を尊重し、家族としてMSFの活動に情熱を注ぐ背中を後押ししている。

興味があっても自分にはできないから、すごいなと (美和子さん)

共働きでいらっしゃいます。それぞれのお仕事を教えてください。

美和子:シェアオフィス・シェアハウスの運営管理をしています。コミュニティを大切にし、イベントも頻繁に開きます。入居者約40人のうち外国人が1割ほどいます。以前、スペインで9ヵ月、アメリカで3年暮らしていたこともあります。

卓朗:2010年からMSFに参加しています。27歳でした。その前は医療機器メーカーで働いており、国際援助や外国に特に興味はありませんでした。退職してワーキングホリデーでオーストラリアへ行き、帰国後に父親がMSFのことを教えてくれたんです。

美和子:当時の彼を写真で見ると別人のようです。今風な感じで頼りなく、日本人のかわいいお兄さんという印象。その頃に出会っていたら、好きになっていなかったですね(笑)。MSFでの経験を積んで、たくましくなったんでしょうか。

知り合ったころにはすでにMSFに?

卓朗:2013年に帰国後、彼女が運営管理していたシェアハウスに住んで、知り合いました。

美和子:MSFの話を聞いて、別世界に住んでいる人という印象でした。私も国際援助には興味がありましたが、自分にはできないと思っていました。だから、すごいなと。

卓朗:でも、いろんな国籍の人と接するのが好きという点では、価値観が一致していますね。

初回派遣地のマラウイで(2010年撮影)

活動地からのチャットが精神的な支えに (卓朗さん)

卓朗さんの活動中はどう連絡を取り合っているのですか?

卓朗:現地から毎日チャットをしています。電力を発電機に頼っている場合は時間制限がありますが、たいていのプロジェクトでWi-Fiが使えます。現地での生活は楽しいんですが、仕事はハードなことも多く、よく愚痴ってますね(笑)。

美和子:病院と住居の往復しかできなかったり、息抜きができていなかったり……精神的に大丈夫かなと思うことはあります。とはいえ、「絶対に乗り切ってくれる」と信じています。

卓朗:活動地に日本人がいることはまずないので、母国語で話せるのもストレス解消になります。

派遣中に美和子さんが会いに行くこともあるのでしょうか。

卓朗:3ヵ月に一度休暇がもらえるので、周辺の国で会うことも。安全なら、活動地のある国も訪問できます。昨年1年間いたトルコは比較的落ち着いていたので、彼女も来てくれました。

美和子:MSFというと戦場の一歩手前のような危険な地域で活動していると思っていました。実際はそうでない仕事もあるし、遠隔で仕事していることもあるし、場所によるんだと分かりました。

2012年の活動地、南スーダンで

好きなことをしてくれている方が、隣にいる自分も幸せ (美和子さん)

結婚後、MSFの活動に対する思いは変わりましたか?

卓朗:活動へのモチベーションは変わりません。ただ、「あと何日で帰れるから頑張れる」と思うことはありますね。結婚前は活動期間を延長することがほとんどでしたが、今回は初めから「絶対延長しません」と言っていました(笑)。MSFは働く人の意志を尊重してくれます。

美和子:セキュリティ面の不安はあります。でも「(私のことが)心配だから行かない」とは言ってほしくないんです。やりたい気持ちを全面的に応援したいと思っています。MSFの活動地で暮らすことにも興味があります。

卓朗:僕も彼女に好きなことをしてもらいたい。計画通りに生きる必要はないと思っていますね。生きることはもっと泥臭くて、リアルなもの。なりふりかまわずお金を稼がないといけないこともあるし、なりたい自分も追いかけたい。そうやってバランスを取りつつ生きていくんだと思います。

美和子:先行きが見えない時代だからこそ、我慢して後悔するより好きなことをしていてほしい。その方が隣にいる自分も幸せです。

松本 卓朗

2003年に米子高専電気工学科卒業後、医療機器メーカーにてMRIやCTスキャナーなどの修理・保全作業に従事。2010年よりMSFの医療・人道援助活動に参加。これまでマラウイ、東日本大震災、イエメン、南スーダン、ウガンダ、イラクなど数多くのプロジェクトで活動。鳥取県出身。

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