人道援助活動における貨物用ドローンの活用

このプロジェクトは終了しました。
貨物用ドローンは私たちの活動にどのように役立つのでしょうか?
2017年、私たちは貨物用ドローンに関する調査を行いました。市場分析、パリのオペレーション・センター(OCP)のスタッフへのインタビュー、シナリオ・モデリングなどを行いました。私たちは、人道援助活動において貨物用ドローンを使用するケースがあるかどうか、もしあるとすればそれはどのようなケースなのかを調べました。 調査の結果、貨物用ドローンは、ラストマイル配送における輸送上の課題を克服するのに役立つ可能性があることが明らかになりました。
- 道路がない、または道路状況が悪い場合
- 現地で利用可能な車両が不足している場合
- 雨季(6カ月間の洪水の原因)
- 軍や政府によりアクセスが拒否されている場合
- セキュリティ上の問題がある場合
MSFオペレーションスタッフは、貨物用ドローンがMSFの活動を改善するために使用できるいくつかのシナリオを特定しました。
- 高価で危険性があり、保管が複雑なアイテムの輸送(例:蛇毒抗毒素免疫グロブリン)
- コールドチェーンアイテムやワクチンの輸送 ・ 医療用品

プロジェクトの目的
この定性調査の目的は、人道援助活動における貨物用ドローンのビジネスケースを評価することでした。
進捗状況
最終報告書「Evaluation of the Business Cases for Cargo Drones in Humanitarian Action(人道援助活動における貨物用ドローン活用のビジネスケース評価)」を作成しました。 この研究では、まず輸送面での一般的なニーズとMSF内部の視点を調査し、実現可能性を議論して潜在的なビジネスケースを特定し、貨物用ドローンを使用するための重要な要因を明らかにしました。 最終的には、実現の可能性があるMSFの具体的なプログラムを特定し、具体的な貨物用ドローンのモデルを概念化しました。
- 専門領域
- 物流・調達
- スケジュール
- 2015年~2017年
- 依頼元
- MSF オペレーションセンター・パリ 、MSF ロジスティック
最終更新日:2017年8月
お問い合わせ
国境なき医師団 ジャパン・イノベーション・チーム
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E-Mailinnovation@tokyo.msf.org
- ©Frederic NOY