活動資金

国境なき医師団(MSF)の活動資金は、その9割以上が個人をはじめとする民間からの寄付に支えられています。

資金の独立性を保つことで、独立・中立・公平な活動が可能になります。いかなる権力からの影響も受けず、医療を必要とする人びとへ援助を届けることができます。

国境なき医師団日本の活動資金(2022年度)

収入は、個人を中心とした民間からの寄付金が99.9%を占めました。
人道援助活動のための「ソーシャル・ミッション費」には102.6億円を充てました。

総収入の内訳

一般個人支援者数 40万8198人
一般法人支援社数 8337社
その他支援団体数 1587団体
支援者総数 41万8122

支援者総数は、前年比で約4.1%増加しました。

総支出の内訳

(百万円)
① 援助活動費
② オペレーション・サポート費
③ 海外派遣スタッフ募集・派遣業務
9,908
④ ⑤ 広報・アドボカシー活動費 354
募金活動費 1,913
マネジメントおよび一般管理費 274
小計
この金額を基にグラフ中のパーセンテージを算出しています。
12,449
その他海外向け支援金等 574
経常費用合計 13,023

MSF日本の監査報告書・主要財務諸表(最新版)PDFをダウンロード。会計監査はあずさ監査法人により行われています。

過去の監査報告書・主要財務諸表はこちら

国境なき医師団世界全体の活動資金(2022年度)

2022年度 民間寄付者数 約700万人

収入の内訳

民間からの寄付収入 97.1%
公的機関からの収入 1.0%
その他収入 1.9%

支出の内訳

ソーシャル・ミッション費 80.2%
募金活動費 15.0%
マネジメントおよび一般管理費 4.8%

国境なき医師団日本から世界各地への支援

2022年度にMSF日本が拠出した人道援助プログラム支援金96.6億円は、オペレーション組織を通じて34の国と地域の各プログラムで役立てられました。

2022年、MSF日本は使途指定寄付として1.8億円を受け付け、下記のように配分しました。

使途指定内容 金額(百万円) 配分された国と地域
ウクライナ緊急募金 175.4 ウクライナ
パキスタン洪水緊急募金 7.0 パキスタン
総計

182.4

また、「緊急チーム」募金として8.9億円を受け付け、下記のように配分しました。

使途指定内容 金額(百万円) 配分された国と地域
「緊急チーム」募金 888.9 ナイジェリア、ウクライナ、チャド、アフガニスタン、イエメン、コンゴ民主共和国、マラウイ、ハイチ
総計

888.9

活動ハイライト

MSF日本からの支援額(2022年度)の上位5カ国の活動をご紹介します。

1. ナイジェリア

日本からの支援金:12億9480万円

主な活動内容
  • 国内避難民援助
  • 栄養失調
  • コレラ
  • 水がん
  • 性暴力被害者援助

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2. チャド

日本からの支援金:9億1760万円

主な活動内容
  • 栄養失調
  • はしか
  • 母子保健
  • マラリア

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3. 南スーダン

日本からの支援金:7億2530万円

主な活動内容
  • 国内避難民援助
  • 栄養失調
  • マラリア
  • 母子保健
  • 外科
  • 洪水対応 など

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4. コンゴ民主共和国

日本からの支援金:6億8630万円

主な活動内容
  • 国内避難民援助
  • 栄養失調
  • はしか
  • コレラ
  • 性暴力被害者援助
  • 心のケア

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5. シリア

日本からの支援金:6億520万円

主な活動内容
  • 国内避難民援助
  • コレラ

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