海外派遣スタッフの声

500種類もの医薬品や医療資材の管理指導を担う: 養父美亜子

ポジション
薬剤師
派遣国
ネパール
活動地域
ルクム
派遣期間
2006年9月~2007年1月

なぜMSFの海外派遣に参加したのですか?

8年前位に、ネパールが舞台のフランス映画「キャラバン(HIMALAYA)」を観た時に、MSFの50円キャンペーンのCMが流れ、心を動かされて50円キャンペーンに参加しました。

数年後、青年海外協力隊がネパールへの派遣者を募集していたので、これだと思い応募しましたが、パキスタンへ派遣されました。パキスタンで大地震を経験し、MSFの活動を実際に見ることになりました。今度はMSFに応募しパキスタンへの派遣を希望したところ、ネパールへ派遣されました。

今までどのような仕事をしていたのですか? また、どのような経験が海外派遣で活かせましたか?

調剤薬局 薬剤師 3年 ~薬剤師としての基本
沖縄離島 病院薬剤師 2年 ~異文化対応、僻地医療の経験
青年海外協力隊(パキスタン) 薬剤師 2年4ヵ月 ~途上国医療の経験、語学(英語、ヒンディー語)

今回参加した海外派遣はどのようなプログラムですか?また、具体的にどのような業務をしていたのですか?

政府と毛沢東主義派の反政府勢力との間の内戦が続き、反政府勢力の本拠地である中西部ルクム州では、内戦のために政府の医療機関の運営が難しく、住民が十分な医療を受けれられない状態となっています。MSFフランス支部はルクム州で3ヵ所の診療所を展開しています。

私は山間部にある3ヵ所の診療所を巡回し、薬局業務を見直し、改善する活動をしていました。治療に使う医薬品やワクチン、医療用資材など薬局で扱うアイテムの管理指導です。在庫量や消費量などのデータを効率よく記録するエクセルファイルを作成したり、欠品や過剰在庫をどうやって防ぐか、500種類以上もあるアイテムをいかに効率よく扱っていくかなどの方法を現地スタッフに指導しました。

週末や休暇はどのように過ごしましたか?

週末はのんびりしたり、読書やハイキング、川泳ぎやメヘンディー(へナという植物染料で手に絵を描く)をしたり。現地スタッフからネパール語のレッスンを受け、バーベキューやモモ(ネパール風の餃子)作りもしました。

休暇の時は首都カトマンズへ上京し、お寺観光やチームのみんなへチョコレートやワインなど山にないものをおみやげに買ったり、日本食を食べていました。

現地での住居環境についておしえてください。

山のお家―1階に台所と食堂、2階に個室、屋根裏に個室とテレビの部屋、離れにも個室あり。木と石と土壁、藁葺きの山のお家でした。電気はある所とない所がありました。停電や電気がない場合はソーラーか発電機で電気を得ていました。暖房器具がないため、冬の夜は焚き火をみんなで囲んでいました。

良かったこと・辛かったこと

良かったことは、フランス支部の薬剤師から助言・指導を受けられたことと、3ヵ所の診療所を回ってより多くの現場を見ることが出来たことです。移動には9時間~2日間かかりましたが、ネパールのきれいな山の中を歩くことができました。また、ヒンディー語が通じたため、ネパール人スタッフとのコミュニケーションがストレスにならず、チームの仲間に恵まれて楽しく仕事ができました。ネパールの夜空がとてもきれいだったこと、ケガ病気なく帰国できたことも良かったです。

辛かったことは、冬にお湯シャワーが浴びられないことでした。大きなお鍋に焚き火で湯を沸かし、一杯のバケツのお湯で全てを洗わなくてはなりませんでした。布団にいる虫に刺されたこと(虫は寒くなったらいなくなりました)。

一番辛かった事は、派遣期間を終え、四六時中一緒にいたチームの仲間と別れなくてはならなかったことです。

派遣期間を終えて帰国後は?

しばらく休養した後、熱帯医療などの研修を受ける予定です。
その後は未定です。

今後海外派遣を希望する方々に一言アドバイス

準備ができたら、あとは度胸あるのみ!

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