海外派遣スタッフの声

首都のオフィスで人事・財務を担当: 三浦曜子

ポジション
人事・財務コーディネーター
派遣国
タイ
活動地域
バンコク
派遣期間
2007年9月~2008年9月

なぜMSFの海外派遣に参加したのですか?

もともと学生の頃から里親などの寄付を通して間接的に人道援助活動に参加していましたが、MSFのホームーページで会計の経験しかなくても、その経験を活かして現地ボランティアとして活動できるかもしれないと思い、応募しました。MSFの活動は以前から知っていましたが、今回の応募は、映画“Hotel Rwanda(ホテル・ルワンダ)”のオフィシャルサイトのリンクにMSFがあり、そこで医療従事者以外の派遣についてしりました。

今までどのような仕事をしていたのですか? また、どのような経験が海外派遣で活かせましたか?

会計事務所や証券会社で税務や内部監査の仕事をしていました。会計の固有分野よりも基本的な知識が予算や毎日のキャッシュマネジメントに役立ちました。旅行が好きで、3、4日でもお休みがあればバッグ1つで出かけたり、2、3週間まとめてお休みしてフラフラ出かけたりしていたので、1人で現地入りや1人で現地バスでの出張も苦になりませんでした。初めての町でもすぐに慣れて、現地語の本など見ながらでも現地の人々や文化の違う人々に交じって生活を楽しめたと思います。(タイは治安問題が殆どないので自分で移動もしますが普通は事務所から宿舎まで送り迎えしていただけるみたいです。)

今回参加した海外派遣はどのようなプログラムですか?また、具体的にどのような業務をしていたのですか?

派遣されたタイはMSFが活動を始めてから30年近く経つ古参の活動だそうです。現在は2つのプログラムと1つのコーディネーション・オフィスで構成されています。1つはミャンマー国境にあるメーソートという町にあり、カレン族難民に対する結核治療の医療プログラムです。もう1つはラオス国境に近いペッチャブン県にあり、ラオスからタイに逃れてきたモン族の人びとが住む難民キャンプで、医療や心理ケアに加え食糧の配布、水道や衛生の管理も行っています。

私のポジションは、バンコクにあるコーディネーション・オフィスでタイにおける活動の財務と人事の管理を担当します。

具体的には以下のとおり:

財務
年間予算の策定とレビュー、経理処理の承認、キャッシュフローのモニタリング
人事
海外派遣スタッフのローテーション管理、現地スタッフの給与準備、仕事・生活面に関わらず、さまざまなお問い合わせ対応

バンコクのデスクで仕事することが多かったですが、定期的に各フィールドを訪問して実際の活動を見て財務、人事面での問題がないかフィールドスタッフと直にコミュニケーションを取ったりもしました。 今年5月のミャンマー災害時はタイから救援物資や人員の手配のヘルプも行いました。これは緊急時の財務管理として非常にいい経験となりました。

週末や休暇はどのように過ごしましたか?

活動自体の規模がさほど大きくもなく、セキュリティにも問題がなかったので東京で働いていた時とあまり変わらない生活をしていたと思います。仕事明けに夜公園で走ったり、週末はタイ全土で開催されるマラソンレースに泊りがけで参加したりして、マラソンのおかげで、タイのさまざまな街を知ることができました。大都会バンコクでは現地スタッフも海外派遣スタッフも普通の会社勤めスタイルとあまり変わらないので、日常的にMSFのスタッフで集まるとか他のNGOスタッフと週末を過ごすことはありません。というわけで週末や仕事の後は現地で知り合ったランナーやOL達と走ったり、宴会したり、タイ語教室に行ったりしていました。

現地での住居環境についておしえてください。

バンコクでは私を含め3人の海外派遣スタッフが常駐していて、それぞれが別々のアパートに住んでいました。私の家はMSFの1軒屋のオフィスから徒歩2分で通勤が楽で良かったのですが、断続的に親指大サイズのゴキブリに見舞われ、少々ストレスでした。近代的ビルが立ち並ぶメインストリートもたまに落とし穴(歩道レンガの劣化)や頭上からのシャワー(階上の部屋からの垂れ流し)があるので要注意です。それ以外は現地の食べ物もとても美味で、バンコクライフの不満とは東京ライフの不満と似た感覚だと思います。

良かったこと・辛かったこと

共に働くスタッフにとても恵まれていたことが1番の良かったことだと思います。仕事上辛かったことはありませんが、ゴキブリの家庭訪問は忘れられない思い出です。 あと、英語での活動でもフランスからの文書がフランス語ベースだったこともありフランス語が全くできない私は、たまに混乱しました。自分の活動範囲を広げる為にも英語だけではなく、多少なりとも多言語に対する理解が大切だと思いました。

派遣期間を終えて帰国後は?

家族が病気なので落ち着くまでは暫く日本に留まるつもりです。再来年あたりにまた活動に参加したいです。それまでに、できれば会計分野で人道支援関連の仕事に就いて、次の活動で活かせる経験を積みたいと思っています。

今後海外派遣を希望する方々に一言アドバイス

MSF活動と一口に言ってもさまざまなロケーションとプログラムがありますし、どんなにトレーニングを積んでも行ってみないとわからない部分がたくさんあると思うのでまずはアクションを起こしてみては? 行って知る、学ぶ、考えることが満載です。

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