書籍

国境なき医師団が日本で執筆、上梓した書籍をご紹介します。

『国境なき医師団 ―終わりなき挑戦、希望への意志―』

米国を代表する医療社会学者のレネー・C・フォックス氏が、参与観察者として国境なき医師団(MSF)を研究し、まとめた一冊。深い洞察に富む原文もさることながら、坂川雅子氏による明晰な翻訳で、大変わかりやすく読みやすい名著です。

本書は、MSFの誕生から、分裂をはじめとする幾多の危機、組織体よりも運動体であることを旨とするMSFの討議文化、フォックス氏自身の南アフリカの活動視察、さらに2011年のMSF創設40周年記念を兼ねた国際全体会議(International General Assembly)と、多角的な視点から、MSFとその活動や挑戦が、深い共感と共に分析されています。

著者:レネー・C・フォックス/訳者:坂川雅子/定価:5,832円(本体5,400円)/発行:みすず書房(2015/12/24)/仕様:単行本、480ページ

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    第一部 序章
    第二部 成長にともなう痛み
    第三部 討議の文化
    第四部 南アフリカで
    第五部 ポスト社会主義ロシア
    終章 過去を思い起こし、将来を思い描く
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国境なき医師団日本 編著 『妹は3歳、村にお医者さんがいてくれたなら。
~わたしたちが900万人の人びとに医療を届けるわけ』

紛争、自然災害、貧困……。さまざまな理由で必要な医療を受けられない人びとがいます。国境なき医師団日本のスタッフが体験した、世界の人道危機の状況と医療援助の現実。命をつなぐ医療をみんなが受けられるようにするため、なにができるのか?

中高生以上を対象に、人道援助の現場をわかりやすく伝える一冊です。

“「日本に帰ったら、少しでも多くの人にこの現状を伝えてください。世界のどこかで私たちのことを考えてくれている人がいると思うと、励まされます」……避難民キャンプを発つ日にかけられたその言葉が忘れられない。”
(菅原美紗・内科医)

  • 売り上げの一部は国境なき医師団の活動に使われます。

国境なき医師団日本[編著]/合同出版/本体1,400円+税/A5判/160ページ

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    • "日本のみなさまへ" ――ウンニ・カルナカラ(国境なき医師団インターナショナル会長・内科医)
    • 第1章 小さな村がある日避難民キャンプに ――菅原美紗(内科医)
    • 第2章 毎年250万人の子どもが栄養失調で亡くなっている ――松本明子(看護師)
    • 第3章 HIVとともに生きる子どもたち ――酒匂赤人(内科医
    • 第4章 命の危険にさらされる女性たち ――村上千佳(看護師・助産師)
    • 第5章 心に傷を負う子どもたち ――河野暁子(臨床心理士)
    • 第6章 顧みられない病気、カラアザール ――青池 望(内科医)
    • 第7章 なにもない場所で医療援助をはじめるために必要なこと ――小口隼人(ロジスティシャン・プログラム責任者)
    • 第8章 紛争地で医療・人道援助を妨げるもの ――村田慎二郎(活動責任者)
    • 終章 医療・人道援助がいらなくなる日に向けてあなたにできること ――黒崎伸子(外科医・国境なき医師団日本会長
    • "もし、あなたが援助活動に参加することになったら" ――エリック・ウアネス(国境なき医師団日本事務局長)

『人道的交渉の現場から:国境なき医師団の葛藤と選択』

国境なき医師団日本創設20周年を記念して刊行。活動経験豊富なMSFの人道援助従事者15人が執筆し、MSF財団人道問題研究所(CRASH)の編集により2011年に仏・英語で出版された書籍の日本語版です。診療許可を巡るミャンマー軍事政権との交渉や、ソマリアで活動を継続する難しさなど、活動現場で直面する困難や障壁の実例を取り上げ、さらにMSFの証言活動の背景や人道主義の政治・軍事的利用の危険性など、幅広いテーマを掘り下げています。

編著:クレール・マゴン、ミカエル・ノイマン、ファブリス・ワイズマン/定価:本体1,429円+税/刊行:小学館スクウェア(2012/12/4)/単行本:424ページ