国境なき医師団

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國吉 悠貴

2011年に助産学校を卒業し、都内産婦人科クリニックなどで勤務後、
青年海外協力隊の助産師としてエルサルバドルで2年間活動。
2017年より国境なき医師団に参加し、南スーダンや中米ホンジュラスで
母子保健・産科医療のプロジェクトに参加。

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©MSF

  • 生きるために
  • 過酷な生活を強いられる人びと。
  • 生きるために
  • 過酷な生活を
  • 強いられる人びと。

紛争や迫害、暴力などにより故郷を追われた人の数は、7950万人。世界の97人に1人にあたる人びとが、難民や国内避難民として暮らしている。移民を含めるとさらに多くの人びとが、安全な生活を求めて過酷な生活環境にいる。

国境なき医師団では、難民キャンプなどで避難生活を送る人びとに医療援助を届けるとともに、水道やトイレなどの環境を整備。性暴力をはじめとする暴力被害者への心理ケアも行っている。

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  • ステイホームが

  • 暴力被害者を見えなくした。

  • ステイホームが

  • 暴力被害者を

  • 見えなくした。

中米北部のホンジュラスは、ギャング組織による治安悪化で「世界で最も危険な国」の一つと言われる。性暴力や家庭内暴力の被害者が多く、国境なき医師団は被害者の支援を行っている。國吉もその地に派遣された助産師の一人だ。しかし、新型コロナウイルス感染症の流行によるロックダウン(都市封鎖)を機に、暴力被害者が必要な医療にアクセスできなくなってしまった。

ロックダウン後、暴力被害者は、家から出られなくなり、家から出られたとしても交通手段が遮断されてしまった。平時には、国境なき医師団は暴力被害者からのSOSを受けると車で迎えに行く対応をしていたが、通行エリアも制限され、それもできなくなった。被害者はさらに過酷な状況に置かれた。

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©Francesca Volpi

©MSF/Christina Simons

  • すぐに答えは出ない。

  • だから、寄り添い続ける。

  • すぐに答えは出ない。

  • だから、

  • 寄り添い続ける。

「国境なき医師団で働くスタッフが、チームとして最も大事にしていることは、患者に寄り添う気持ちを持つことであり、何を必要とされているかをまず知ること」と國吉は語る。

國吉らが関わった性暴力被害者の中に、クリニックに来た際、被害の状況をほとんど語らず、気丈に振る舞う患者がいた。しかし、その後3カ月かけて治療を続けていくうちに、閉ざされていた感情が少しずつ開かれ、涙を流したり、彼女自身の本当の気持ちを話すようになっていったという。

患者がすぐにその場で何を求めているのかがわからないこともある中、臨床心理士や医師、ソーシャルワーカーとともにチームで一丸となって被害者の心理ケアと医療、サポートにあたっている。

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©MSF

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  • 現状を変えたい、

  • 強い信念を持つ仲間とともに。

  • 現状を変えたい、

  • 強い信念を持つ

  • 仲間とともに。

国境なき医師団では、國吉のように日本など海外から活動地に派遣されるスタッフは、現地採用のスタッフとともに医療援助活動にあたる。「自分たちの国を変えたい、医療を必要とする人に届けたいと切実に考える現地スタッフの志はとても高い。そんな仲間と一緒に仕事をし、共に過ごせることが嬉しい」と國吉は語る。

「格差なく医療を届けたい。満たされない医療ニーズがあることを知ってしまった以上、見過ごすことができない」。過酷な生活環境にある人びとの状況を知ったいま、助産師である國吉は、自分ができることは現地に行き、現地の一員として働くことであり、それこそがが自分の援助活動の選択肢だと考えている。

※ 国連難民高等弁務官事務所(2020年)

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いまこそ、国境を越える想像力を。
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オンラインイベント「いまこそ、国境を越える想像力を。」 を開催しました

イエメン、シリア、南スーダンなどの人道危機の現場で豊富な活動経験を持つ外科医、薬剤師、プロジェクト・コーディネーターによるトークイベントを11月19日に実施しました。イベントの模様はこちらからご覧ください。