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海外派遣スタッフの声

ヨルダンで母子保健の病院を開設:道津 美岐子
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- イルビド
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- 2013年8月~2013年11月
国境なき医師団(MSF)の海外派遣に再び参加しようと思ったのはなぜですか?また、今回の派遣を考えたタイミングはいつですか?
2004年からMSFの活動に参加し、2006年~2009年には日本事務局のフィールド人事部で海外派遣スタッフのリクルートに関する仕事をしました。
看護師なので、やはり自分の専門を生かして活動地でほかの仲間や現地スタッフと一緒に汗を流すのが楽しくて、この仕事を続けています。
毎回派遣を終えて帰国すると「少しゆっくりしよう」と思うのですが、しばらくするとまたどこかへ行ってみたくなるのは、「この仕事が好きだから」としか言えません。
派遣までの間、どのように過ごしましたか? どのような準備をしましたか?
2013年2月にソマリアの活動から帰国後、MSFの緊急援助プログラムでの活動を学ぶトレーニングを受けたり、日本事務局で長期休暇のスタッフの交代要員として約1ヵ月半仕事をしたりしていました。
また、派遣が決まるまでの間に歯科治療も行いました。これは、海外の活動地ではなかなか適切な歯科治療が望めない海外派遣スタッフにとって、大事な準備事項だと思います。
過去の派遣経験は、今回の活動にどのように活かせましたか? どのような経験が役に立ちましたか?
2012年に派遣されたイラクの援助活動では、今回のヨルダンと同じイスラム圏であることや、よく似た母子保健プログラムだったので、ヨルダン派遣の準備を行う上で大いに役に立ちました。
今回参加した海外派遣はどのようなプログラムですか?また、具体的にどのような業務をしていたのですか?

シリアにおける内戦の影響で、ヨルダンにはシリア人難民が54万人以上も流入し、ヨルダンの公共サービスを圧迫していました。
MSFはヨルダンの保健当局との連携のもと「地域社会で暮らすシリア人難民に医療を提供するとともに、地元医療体制への負担を軽減する」という目的で、約12万人の難民を受け入れているヨルダン北部のイルビド県で母子保健病院を2013年10月に開設しました。
プログラムの立ち上げだったため、現地のニーズ調査から、必要な機材・備品の設置、スタッフの雇用やトレーニングなど、病院開設までとても忙しかったです。
この病院では、周産期の女性や新生児の入院、また産前産後の外来診療も行います。私を含めたチーム4人(プログラム責任者、ロジスティシャン、助産師、看護師)が8月末からまず現地入りし、準備を進めました。私は看護師長として主にスタッフのマネジメント、薬剤管理などを行いました。帰国直前には小児科も開設となりました。
派遣先ではどんな勤務スケジュールでしたか? また、勤務外の時間はどのように過ごしましたか?

病院開設までの約1ヵ月半は、朝8時のチーム・ミーティングから始まり、その後は準備計画に沿ってスタッフそれぞれが割り当てられた仕事をこなしていました。
私の場合は、使用する施設の機能評価、現地スタッフの採用試験と面接、必要物品や備品リストの作成、現地スタッフのトレーニングの企画と準備などを担いました。
活動当初は事務所兼住居の状態だったので、雑然とした中で夜遅くまで仕事をしていました。事務所と病院の開設後は、主に薬剤管理に忙しく、午前8時~午後6時ごろまで事務所と病院を往復する毎日でした。
週末(金・土)はみんなで広いテラスでバーベキューをしたり、近郊の遺跡巡りに行ったりしました。
現地での住居環境についておしえてください。
イルビドは、約60万人が暮らすヨルダン第3の都市なので、日本と変わらないほど何でも手に入り、お湯シャワー、水洗トイレと、これまでのMSFの援助活動と比較しても住環境は極めて快適でした。
私も含め最初に現地入りした4人は、何もない部屋の掃除から始め、食品、生活必需品(食器、掃除用具、家電、家具など)から買い揃えなくてはならず、最初の10日間ほどは物がなく不便なこともありました。
ただ、みんなで「あれが必要、これが必要」と言いながら買い物したことも今となっては楽しかった思い出です。
活動中、印象に残っていることを教えてください。

病院開設までは、やらなければいけないことが多く大変でしたが、現地で雇用した新しいスタッフと一緒に掃除や物品の整備など行いながら、何もなかったところがだんだんと病院らしくなっていく様子にやりがいを感じました。
開設後、最初のベビーが誕生した時はチーム全員で感動し祝杯をあげました。プログラムの立ち上げという業務は忙しかったけれど、チームメンバーともいい関係で協力しあうことができ、充実した満足感のある活動でした。
今後の展望は?
しばらく休養した後、次の活動に行きたいと考えています。日本にいる時は、基本的に何もせずボーッと過ごしています。
今後海外派遣を希望する方々に一言アドバイス
参加したいと思いながら二の足を踏んでいる方には、一歩踏み込んでみることをお勧めします。自分から飛び込まなければ何も始まりません。
違う文化、慣習、価値観を持った世界中の人びとと、同じ目的を持って一緒に汗を流すことは何事にも変えがたい経験になるでしょう。もちろん苦労も多いですが、それを乗り越えたときには必ず感動というご褒美がありますから。
MSF派遣履歴
- 派遣期間
- 2013年3月~2013年3月
- 派遣国
- マレーシア
- プログラム地域
- サバ
- ポジション
- 看護師
- 派遣期間
- 2012年10月~2013年2月
- 派遣国
- ソマリア
- プログラム地域
- モガディシオ
- ポジション
- 看護師
- 派遣期間
- 2012年4月~2012年6月
- 派遣国
- イラク
- プログラム地域
- ナジャフ
- ポジション
- 看護師
- 派遣期間
- 2011年7月~2011年10月
- 派遣国
- 南スーダン
- プログラム地域
- ナシール、ランキエン
- ポジション
- 看護師
- 派遣期間
- 2011年3月~2011年5月
- 派遣国
- 日本
- プログラム地域
- 宮城県仙台市
- ポジション
- プログラム責任者
- 派遣期間
- 2010年12月~2012年2月
- 派遣国
- ウガンダ
- プログラム地域
- キトゥグム、パデル
- ポジション
- 看護師
- 派遣期間
- 2010年6月~2010年11月
- 派遣国
- フィリピン
- プログラム地域
- ミンダナオ
- ポジション
- 看護師
- 派遣期間
- 2009年9月~2010年3月
- 派遣国
- ケニア
- プログラム地域
- ダダーブ
- ポジション
- 看護師
- 派遣期間
- 2008年5月~2008年5月
- 派遣国
- ミャンマー
- プログラム地域
- —
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- 2005年6月~2005年10月
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- 2004年7月~2004年10月
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- 2004年3月~2004年6月
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