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海外派遣スタッフの声

MSF参加を志して医師に:真山 剛
- ポジション
- 救急医
- 派遣国
- イラク
- 活動地域
- スレイマニヤ
- 派遣期間
- 2016年8月~2016年11月
国境なき医師団(MSF)の海外派遣に再び参加しようと思ったのはなぜですか?また、今回の派遣を考えたタイミングはいつですか?
そもそも医師を志したきっかけがMSFでした。高校の頃に偶然MSFのニュースレターを読み、途上国の現場と医療に興味を持つようになり、医学部に入りました。大学では感染症・熱帯医学の勉強に力をいれていましたが、東日本大震災の影響で救急医を志すようになり、その後もMSF参加を目標に経験をつみ、救急専門医を取得後、医師7年目にMSFに応募しました。
派遣までの間、どのように過ごしましたか?どのような準備をしましたか?
救急医としてどのような状況にも対応できる幅広い知識が必要と感じたため、2次心肺蘇生法や外傷診療の指導訓練たけでなく、大事故災害対応、新生児蘇生、周産期救急などの研修にも積極的に参加しました。所属病院には応募の1年前からMSF参加の意思を伝えていました。
過去の派遣経験は、今回の活動にどのように活かせましたか?どのような経験が役に立ちましたか?

都内の救命センターで専門研修を行い、その後、離島の病院で救急医として働いていました。ネパール、ラオス、ボリビアで数ヵ月の医療活動を経験していたため、現場と日本との医療格差でとまどうことはありませんでした。また、多国籍チームでストレスなく共同生活できたのも、学生時代に外国人とルームシェアをしていたからかもしれません。
今回参加した海外派遣はどのようなプロジェクトですか?また、具体的にどのような業務をしていたのですか?

イラク北東部・クルド人自治区にあるスレイマニヤの救急病院で、外科系救急医として働きました。派遣スタッフは8人で、うち救急救命室(ER)に医師1人、看護師1人です。
ERには軽症含め毎日約300人もの患者が運ばれ、現地の医療者と協力しながら診察・治療を行いました。外傷は交通事故、墜落が主ですが、電撃傷、銃創、爆傷もまれではありません。

みんなで記念撮影
その他の業務として、トリアージ棟の立ち上げ、外傷診療訓練の開催、難民キャンプでのヘルスプロモーション活動、過激派武装勢力「イスラム国」の戦線付近での移動診療なども担当しました。
派遣先ではどんな勤務スケジュールでしたか?また、勤務外の時間はどのように過ごしましたか?

平日は午前7時30分に宿舎を出て、午後7時までには帰宅するようにしていました。多数の傷病者が一斉に発生した際は、休日・夜間でも病院から呼び出されることがありました。
休日は同僚とピクニックやバーベキューをしていましたが、治安悪化に伴い行動制限が課され、遠出禁止となりました。
現地での住居環境について教えてください。

スレイマニヤは発展した都市で、宿舎のすぐ近くには売店や食堂もあり、MSFの活動とは思えないほど恵まれた環境でした。赴任した時は50度近い猛暑でしたが、エアコン付きの個人部屋で寝苦しい日はありませんでした。毎日何度か停電し、Wi-Fiが不調なときもありましたが、多くは1時間以内に復旧しました。
活動中、印象に残っていることを教えてください。
ある休日に隣町で「イスラム国」の工作員数十名がクルド人治安部隊と衝突し、一晩で49人の重症患者(銃創)が運ばれてきました。病院敷地内は救急車であふれ、ERは患者、医療スタッフ、報道陣で埋め尽くされ、ついにスレイマニヤも危険地域になってきたのかと覚悟したのを覚えています。しかし幸いにも戦闘は長引くことはなく、3日後には普段のERに戻っていました。
今後の展望は?
現在は再び日本で救急医として働いていますが、来春に退職し、バックパッカーとして旅をしながら次のミッションを待とうと考えています。それまではとことん節約です。
今後海外派遣を希望する方々に一言アドバイス
ミッションを楽しめるかどうかの最大のポイントは、いかに仲間とストレスなく生活・仕事ができるかです。気を遣うことも大切ですが、気疲れしない程度の鈍感力や、思ったことをがまんせず口に出す能力を身につけておくと、必ず現場で役に立ちます。
MSF派遣履歴
- 派遣期間
- 2016年6月~2016年8月
- 派遣国
- リビア
- 活動地域
- —
- ポジション
- 救急医
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